鶴の一声で東京都青少年センター廃止? ビジュアル文化の危機


赤字で金がかかるから東京都青少年センターをつぶしちまえという東京都の提案は、都知事の「心の東京革命」政策と路線が違っていた女性財団を石原知事が鶴の一声でつぶした経緯と似ています。

財政的には、平日の利用が少なく土日に利用が集中しているといった事情で、独立採算に到っていないようです。
ですが、利用者はちゃんといます。
改善策として、たとえば平日月火二日を休館日にして人件費を圧縮するなど、工夫次第で他の自治体よりは良好な財政状況に戻すこともできるはずです。
それでもあえて青少年センターそれ自体をつぶそうという理由は、やはり、石原都知事の「政治的な思惑」を含んでいるからでしょう、「オレの考えに文句を言う奴の仲間に一切都のサービスは提供しない」という。
だとすれば器が小さい奴というかなんというか、サイテーですよね石原ト知事。(そんな知事を選挙で選んだ都民ほどじゃありませんが。)

東京都青少年センターは、若者の音楽、舞台、漫画などのメディア芸術文化の発信拠点のような場所で、そこで作られている若者文化は、石原都知事が望む若者文化とは違っているようです。
施設の運用も、図書コーナーに思春期・青年期に関する本の他、コミックやCDを貸出していたり、オーディオビジュアルコーナーやインターネットコーナーがあるなど、施設は小さいものの、サービス自体は他県市町村が羨むほどの充実ぶりだったりします。
が、石原都知事にとっては「都の施設でジャズやロックなんか楽しませるな! 漫画つくるために印刷機なんか貸すな!」という感覚なのかもしれません。あくまでも私の推測ですが。

http://www.teco.metro.tokyo.jp/shisetsu.htm
http://www.teco.metro.tokyo.jp/shisetsu_gun/tosho.htm

をっと、あの男は間違ったことを言うと告発するようなアレな人らしいので、これ以上は書かないでおきましょう。オッペケペー。(笑)