雑談

以前、自民党衆議院議員後援者の名簿に私の名前が載せられ、応援の要請の電話があり、電話でのやりとりの末に後援名簿からの削除の申し出があったことは、kitanoのアレで紹介しました。

http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050830/p2

 
ところがみなさん、昨日9月10日の夕刻、同じ衆議院議員候補(自由民主党公認)の事務所を名乗る人から、また電話が来ました。
用件は、前回と同じく「候補者をよろしくお願いします」というものでした。
 
前回、名簿から消しますと自分で約束したはずだったのでは? 自分でした約束さえも守れない人なのですか、自民党候補者の選挙運動員は?
 
電話の相手は、一方的に言いたいことを言った後、こちらから質問する前に一方的にガチャ切りしました。
電話のマナーも指導していないのですか、自民党候補者の選挙運動員は?
なに考えてるんでしょうかねぇ。
自民党候補は票を減らしているんじゃないでしょうか。まあ、票を減らすようなことをするのは勝手ですけれども。
 
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9月10日、所要で都心まで外出した時、自民党選挙カーが大音量で名前を連呼して近づいてきました。
ちょうどタイミングよく交差点は赤信号になり、選挙カーが私の目の前で止まりました。
私は、選挙カーに乗っている候補と運動員によく見えるように、大きく手を伸ばしました。選挙カーに乗っていた候補者と運動員は、挨拶してくれたものだと早とちりしたらしく、私に大きく手を振りました。
私は、大きく伸ばした手の親指をつきたて、候補者と周囲のひとたちが見ている目の前で、おもいきり“下に”向けてやりました。
そう、私は「地獄に落ちろ!」というメッセージを態度で示したのです。
野次をとばすこともできましたが、私は静かに親指を下に向け続けました。
選挙カーに乗っていた候補者と運動員は全員、落胆した表情を浮かべ、手をふるのを止め、静かになりました。
そこは商店街の近くだったので、路地には数十人のひとたちがいました。
人々は、ほぼ全員、候補者ではなく、私の手を見ていました。
候補者に「ガンバレ」などと声援を送ったり手をふったりする人はひとりもいませんでした。
誰もが沈黙していました。
そして信号は赤から青に変わり、候補者はまた名前を連呼し、走り去りました。
信号が赤だったわずか30秒のことでした。
その30秒の、人々の沈黙と選挙カーに乗っている候補の気まずい表情こそが、その地域の人々の心の中の本音をよく表現しているように私には感じられました。
 
その繁華街は、ここ数年間でいくつかの店が閉店し、土曜日の日中もシャッターが閉まったままのテナントが目立っていました。しかし、サラ金の端末だけはここ数年でとても増えました。生活に困り果て、借金に手を出さざるを得ない市民がたくさんいるのでしょう。近くでは青年による放火事件やコンビニ強盗が起るなど、治安も悪化しています。
一般市民には法律の詳しい議論はわからないかもしれない。
しかし、市民の生活が良くなっているのか、悪くなっているのか。市民の生活の現実は、現場にいる市民自身が誰よりもよく知っています。選挙は、その判断を政府に伝えるためにあるのです。
小泉政権の4年間、みなさんの生活や労働環境は良くなったでしょうか。
良くなった人もいるでしょう。けれどそういう人は少ないように私には見えます。
9月11日、私は投票行きます。
生活の現実が見えていない候補に現実を見せてやるために。

※2005.09.14追補
この自民党公認候補は、比例で復活当選してしまいましたが、小選挙区では落選しました。
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