NEWS23多事争論「記者クラブ」カテゴリー

記者クラブ

http://www.tbs.co.jp/news23/taji/s10516.html
そして私と考えを同じくする仲間の後輩が鎌倉市長になった時に、この友人が鎌倉市では記者クラブを撤廃いたしました。その後、県のレベルとしては先程ご覧頂いた長野県が初めてでありますが、そこにどういう思惑があろうとも、私はこの流れそのものには賛成であります。
それは記者クラブが田中知事が言うように特権的ないろんなものを持っているということだけでなくて、逆に取材する側から考えても、しばしば権力のいわば口伝え役といいますか、代弁者になりがちだという、そういうものを持っているからであります。

http://www.tbs.co.jp/news23/taji/s91007.html
今、ご覧いただきました顔はあまり知らない方の方が多いと思いますが、日米関係に関わった人なら、その名は知らない人はいないというフランク・ギブニーという75歳のアメリカ人です。とにかく、戦後の日米関係の中で、最古の、最も古くから、そこに関わった。最初が沖縄戦に海軍の情報部将校として上陸して、捕虜の尋問にあたった、というのが日本との関わりのスタートです。
・・・・・
ついでに言えばギブニーさん、日本が昔とも、ちっとも変わっていないのは記者クラブ、それに自分が最初に経験した沖縄で、まだ米軍基地が居座り続けているのはおかしい、と語っていました。

http://www.tbs.co.jp/news23/taji/s90914.html
記者クラブをなぜ置くかについては、マスコミ側は権力を監視するための取材の拠点であり、記者会見は記者クラブ側が主催するんだと言ってきました。しかしながら、ご覧のように、政府側は、これは国家行事、公式行事に近いと考えております。
私はクラブ、記者クラブ制に非常に批判的なのは、しばしば、こういう形の記者クラブなり、記者会見というのは、権力の情報の垂れ流し、あるいはマウスピースになりかねないからであります。その正体を、これは示しているような出来事のような気がして、私には、なりません。

http://www.tbs.co.jp/news23/taji/s61219.html
そして、その明るくないことのひとつの中に、日本の行政改革なり、あるいは閉鎖的な市場慣行なり、そういうものが、そう急には開かれないだろうという見方が裏にあると言われております。ここの部分はやや私たちの国の状況に比べて、閉じられた形というものが見え隠れしている。先ほどの記者クラブに対する批判も、そういう日本の閉じる方向に対する批判というものを含んでいると思います。

http://www.tbs.co.jp/news23/taji/s60405.html
そして、そういう事の挙げ句の果てに、何があるのかと言いますと、先ほど触れました記者クラブの問題です。記者クラブで、よく外国の人に「パックジャーナリズム」と言われるもの、つまり、皆でパック旅行をするようにお役所や権威筋が発表するものをそのまま書いていれば怪我はしないという形のジャーナリズムが出てくる。
そうなりますと、何のためにジャーナリズムがあるのか、報道機関があるのかという点で大変ゆゆしい事を起こす恐れがあります。そういう意味でも、TBSが犯した罪というのは大きいと言うことをあらためて申し上げたいと思います。

http://www.tbs.co.jp/news23/taji/s60213.html
鎌倉市で「記者クラブを廃止する」という提案を市側がやっております。現在、鎌倉の市長をやっているのは、実はかつて私も一緒に働いたことがあります、朝日新聞の記者出身の人物でありますけれども。とにかく、記者クラブの閉鎖性というものをやめて、役所内での記者クラブというのをやめると。

http://www.tbs.co.jp/news23/taji/s51207.html
その一番目は、記者クラブ、日本型の記者クラブであります。このように拘束的で、そして閉鎖的で特権的なクラブ、制裁措置をともなうクラブというのは他の民主主義国家には存在致しません。
それから二番目には、「オフレコ」の反対「オンレコ」、つまり私たちの国の政府は何をやっているかをきちんと責任を持って公表する、この部分が少なすぎることであります。オウムの捜査についても、あるいは安保再定義の内容についても、はっきりした責任を持った説明というのは、いまだに行われていない訳であります。

http://www.tbs.co.jp/news23/taji/s51122.html
その後、江藤総務庁長官の例の妄言問題が出てくるわけですが、この問題でも、記者クラブは、東京新聞毎日新聞に対して、一ヶ月の登院活動停止処分というのをやっております。つまり、オフレコというのは、これだけ扱い方が難しいのです。いっぱいまだ言いたいことがあるのですけれども、そういうことになってしまう記者クラブのシステムというのは、これは私見でありますが、やはり大きな問題をはらんでいると思います。

http://www.tbs.co.jp/news23/taji/s51108.html
今年始めから、ずっと起きていることは何なのかといえば、何度も言いますけれども、ごく最近にいたるまで、日本の近代を作ってきた中心であった官僚機構というものが、非常に欠点を露呈していることであります。かつて言われたように、「廉直」つまり、汚いことはしない組織でもなくなりましたし、そして、優秀でもありません。こういう神話が、ずっと剥げてきているわけですが、にもかかわらず、日本のジャーナリズムの取材ソースというのは、もっぱら官庁に頼っているのです。そして、その間を繋いでいるのが、実は、記者クラブというシステムであります。

多事争論月別リスト
http://www.tbs.co.jp/news23/taji/solist.html

関連ログ。

武富士盗聴事件:記者クラブにエコヒイキする裁判所
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%ba%db%c8%bd%bd%ea
2004年報道の自由度世界ランキング
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20041031#p1
防衛庁・民放連・新聞協会の取材検閲協定
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20041030#p1
韓国で記者クラブ全廃、日本は今も記者クラブ全盛
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20040714#p2
警察裏金問題 犯罪者を捕まえる人も犯罪者?
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20040701#p2
■北の系
http://zirr.hp.infoseek.co.jp/
資料/取材差別撤廃と記者クラブ制度廃止
http://zirr.hp.infoseek.co.jp/020219.html
国境なき記者団/反記者クラブ声明
http://zirr.hp.infoseek.co.jp/020158.html
資料/メディア規制に言及する長野県田中知事
http://zirr.hp.infoseek.co.jp/020126.html
長野県/「『脱・記者クラブ』宣言」
http://zirr.hp.infoseek.co.jp/010603h.html

───────────