NEWS23多事争論「盗聴/通信傍受」カテゴリー

盗聴/通信傍受

http://www.tbs.co.jp/news23/taji/s00801.html
かつて共産主義の悪夢を描く小説の中に出てきて始まった言葉でありますけれども、政府というのがビッグ・ブラザー、つまり大きな兄貴になって、個人のことを徹底的に監視をするという、そういう暗黒社会を描いた、描かれたことがあります。
しかし、ほっておきますと、こういうことが続きますと、本当に現実のものになりかねないという恐れがあります。これは、本当に個人が自由に生きる社会の中でゆゆしき問題であります。まして、8月15日からは盗聴法が施行されます。本当に、この問題というのは、警察は自分のメンツにかけても明らかにして欲しいものであります。

http://www.tbs.co.jp/news23/taji/s90906.html
通信傍受法、いわゆる盗聴法が議論された時に、一つの大きな論点は、どんなに法律できちんとした歯止めをかけても、警察がその通りにやるだろうか、そして、やったことをきちんと公開するだろうか、ということでありました。世論調査は、この点では極めて強い不信を警察の組織に抱いていることを示しておりました。その危惧を立証するかのような事件が神奈川県警を舞台にして起きたわけであります。
例えば、個人的な、プライベートな会話を盗聴、傍受されて、それをネタにして警察官に脅されたらどんなことが起きるだろうかと、今度の事件でぞっとした思いをした人は少なくないだろう、と思います。

http://www.tbs.co.jp/news23/taji/s90909.html
通信傍受法、いわゆる盗聴法が成立した時に、これを推進した人たちはこれでやっと欧米の先進国並になった、ということで、いわば祝杯を挙げたわけですが、しかし、神奈川県警で起きたことを見ますと、実は少なくとも一つ欧米先進国並でないものを私たちが持っていることが明らかであります。
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自民党の中でも、政界の中でも、極めて対抗軸が弱いということが一つの問題だろうと思いますが、そういう結果として、経済成長率がわずか0.2%伸びただけでも、こんなにお祝いをするという情けない状況に私たちはいるわけであります。

http://www.tbs.co.jp/news23/taji/s90812.html
いずれにしろ、この法案が通ったことについて、賛成している側は、国際的な水準並に日本がなった、ということを大変喜んでおりますが、何でも国際水準どおりになればいいのかどうか、という疑問を依然として感じます。
例えば、アメリカ並になることが良いんなら、アメリカのように銃が飛び交う社会が良いのか、麻薬がはびこっている社会が良いのか、そんなことを全部一緒になる必要はないし、かつて社会主義独裁国家では、盗聴は、し放題、大変窮屈な世の中、というのを見てきた覚えがあります。

http://www.tbs.co.jp/news23/taji/s90729.html
この一年間に起きたことの中で二つの流れがあったと思います。一つは国家、国というものが国民に対していろんな意味で関与を深める、人によっては干渉を監視と言っていいかもしれません。ガイドラインに始まって盗聴法、あるいは国民全員にナンバーが付くという住民台帳の問題、そして国旗、国歌の法制化、そういう流れが進みました。
その一方で自己責任、ということがしきりに言われております。

http://www.tbs.co.jp/news23/taji/s90624.html
そして盗聴法案・通信傍受法案によって、行政あるいは司法当局の監視というものが強まる、あるいはその恐れがあるということは明らかだろうと思います。
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問題はそういうことが必要かどうかということでありまして、そのことを議論した上で、必要ならそういうものも必要でしょうし、ところがその議論がろくに進んでいない、「多事争論」ではなくて、多事、たくさんのことについて少ないことしか論じられていない、このことが一番の今の状況の問題かと思います。

http://www.tbs.co.jp/news23/taji/s90602.html
さて、昨日、法務省は、マスコミが盗聴法案と呼ぶことに対して、通信傍受法案という正確な名前を呼んで欲しい、という異例の申し入れを致しました。これは、いわば立場というものの違い、というものを見せている面白い例だろうと思います。
つまり、通信を傍受する側にとっては、これは通信傍受であります。明らかにそうでありますが、しかし、傍受される側はどうかと言えば、これは盗み聴きということでありますから、明らかに盗聴であります。
する側とされる側によってものの言い方が違う、という一つの例に過ぎない、ということであれば、いわゆる盗聴法案という言い方も、決して私は間違いではないだろうと思います。

http://www.tbs.co.jp/news23/taji/s90603.html
その権力の源泉は何かといえば彼の持っている秘密ファイルです。盗聴、尾行、盗み撮り、あらゆることをして、要人のプライバシー、性生活から友人関係、どの位酒を飲むかにいたるまで、そのファイルを持っていたと、大統領によっては自分の政敵の情報を彼から得ようとして、それが逆に弱みになってしまって、頭が上がらなかった、そういういうケースが沢山あります。
そしてアメリカで吹き荒れた「赤狩り」。これに材料を提供して実質上、裏で支えたのもフーバーでありました。
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先進国並に、いわゆる盗聴法案が出来たと喜んでいる日本の政治家がいますけれども、なぜこういう風に外国と同じにならなきゃいけないのか、しかも盗聴をすすめて良い国というのを見たことがありません。

http://www.tbs.co.jp/news23/taji/s90525.html
冷戦時代の有名なエピソードの一つですけれども、ある社会主義国の首都にやってきた偉い人が自分のホテルの部屋の一室で「久しぶりにリンゴが食べたい。」と言ったら、つぶやいたら、翌日リンゴが出てきた。そこで今度は「バナナが食べたい。」と言ったら、また、バナナが出てきた、という話があります。
そういう国に限らず、盗聴というのは世界的に、非常に、まあ、当たり前になって、この当たり前は決して住みやすい地球を作ってはいないわけです。

http://www.tbs.co.jp/news23/taji/s51016.html
CIAの盗聴疑惑の舞台となった自動車交渉の頃、思い浮かべてみますと日米間というのは極めて険悪な状態でありました。

多事争論月別リスト
http://www.tbs.co.jp/news23/taji/solist.html

関連ログ。

■kitanoのアレ
多事争論」映像リスト
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20040111#p1
第20回参議院選挙候補者盗聴法賛成者リスト(その1)
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20040710#p1
第20回参議院選挙候補者盗聴法賛成者リスト(その2)
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20040709#p1
祝・盗聴法制定戦犯落選
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20040712#p2
続・サイバー犯罪条約児童ポルノ選択議定書
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20040320#p4
盗聴法廃止請願が法務委員会に付託されました。
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20040222#p1
■北の系
http://zirr.hp.infoseek.co.jp/
資料/通信傍受に関する全行政文書ファイル情報
http://zirr.hp.infoseek.co.jp/020206.html
特別資料/警察庁「監視」関連文書リスト(その2)
http://zirr.hp.infoseek.co.jp/020297.html
法制審議会刑事法(ハイテク犯罪関係)部会第4回会議 議事録
http://zirr.hp.infoseek.co.jp/020332.html
法制審議会刑事法(ハイテク犯罪関係)部会第7回会議 議事録
http://zirr.hp.infoseek.co.jp/020335.html
法制審議会刑事法(ハイテク犯罪関係)部会第8回会議 議事録
http://zirr.hp.infoseek.co.jp/020336.html

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