テレビ東京・報道倫理ガイドライン

テレビ東京が2002年8月に作成した報道倫理ガイドラインを公開しました。
以下、抜粋。

テレビ東京・報道倫理ガイドライン
http://www.tv-tokyo.co.jp/rinri/guideline.html

第2章 行動指針
1. 知る権利への奉仕
市民の知る権利に奉仕し、真実を追求する。言論・表現の自由を妨害するあらゆる圧力・干渉は排除する
情報社会における判断材料を市民に提供する。特定の個人、団体、企業の宣伝や利益、あるいは誹謗・中傷を目的としない
2. 客観性の確保
多面的な取材で事実を正しく伝える。事実の意図的な選択、偏見、不必要な強調や省略などによって事実を歪曲しない。また、誤解を招く断定的な表現をしない
不偏不党を貫く。さまざまな見解を多面的に提示し、論点を公平に取り扱う。事実と意見を明確に区別し、解説・論評は多角的に行う
報道内容の真実性を確保するため、実名報道を原則とする。情報の根拠をできるだけ明示する。匿名報道を条件とした取材は、限定的でなければならない
取材源は厳格に秘匿する。報道目的以外では、取材で得た情報や番組素材などを使用しない
事実でないことをあたかも事実のように演出する「やらせ」や行き過ぎた演出はしない。報道における表現は、節度と品位を保つ
インサイダー取引規制を順守するのはもちろん、インサイダー取引の疑いを招きかねない行為は行わない
取材・報道にあたって、金銭の授受があってはならない。また、便宜を与えたり受けてはならない
個人の名誉、プライバシー、肖像権を最大限尊重する。報道目的で得た個人情報は厳格に管理し、報道目的外に使用したり外部に漏らしたりしない
人種、民族、性別、職業、境遇、信条、障害、疾病、性的指向、社会的経済的地位などによって、差別しない。信教の自由を尊重する
実名での報道を原則とするが、人権を尊重する上で必要と判断した場合は匿名にすることがある
被害者・被害関係者の心情に配慮する。集団的過熱取材や強引な取材によって、被害者やその家族、容疑者の家族などに威圧感を与えない。小中学生や幼児については特段の配慮をする
4.社会的影響力の自覚
取材にあたっては、品位を保ち、時と場所を心得た服装と言葉使いに心がける
誤報や訂正すべき情報は、速やかに取り消し、訂正する
視聴者からの問い合わせには迅速かつ丁寧に対応する
取材にあたっては危険を防止し、生命の安全を優先する
記者クラブなど取材現場では、日本新聞協会が認めている協定を除いて、みだりに協定を締結しない

こうしたガイドラインや基準はどこの放送局にもありますが、問題は基準の有無では無く、基準が基準通りに適用されているかを検証して提言する第三者機関が存在せず、“バレなきゃ文句が来ない”という点にあります。

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