増子輝彦委員(民主党 ・ 無所属クラブ)

http://www.mashikoteruhiko.com/

増子輝彦委員 児童ポルノは根絶するということが極めて大事だと思う。実は外務省の委託を受けた冊子、10代の性行動の危機を考え行動する会、略称アクツというNPO法人がありますが、東南アジアや各国の性感染症の問題、人身売買、児童ポルノ、児童買春がきめ細かく調査されている。ご存知ですか? 児童買春、売買、児童ポルノの問題は遅きに失した観があるほどこの問題については感心を持ってまいりました。今回の条約議定書は良かったなぁと思っております。これを徹底的にやっていかないとこの国の存在が危うい! 人材そのものが危ういと言うことがある。
増子輝彦委員 海外で買春行為をする方々が後を絶たない。これは日本の恥です。特に最近企業ぐるみでということが多くなってきている。条約3条4で「法人の責任を問う」がある。自国の制度が適用されるかどうかが読めない。児童売買、買春、児童ポルノについて法人が、先般も中国で企業ぐるみで数百人が買春したという報道がなされたが、恥ずかしい限りだ。こういうことを行った場合に、個々人の責任とは別に3条4で法人責任を問うことになっているが自国内の刑罰が適用されるのか?
○日本のモラルが問われる。率先して徹底的にやるべきだ。最近暴力団が風俗産業、麻薬等に手を広め資金源になっている。児童の性的被害が増加している原因として児童ポルノが日本で製造され、それが広く輸出され、特に東南アジア等で非常に広く配布されている。これが暴力団の資金源になっている。
暴力団対策部長 暴力団の資金源活動は覚醒剤の密売、賭博などの伝統的な資金獲得活動に加え、最近は債権回収、企業活動を利用して資金活動をするなど著しく巧妙且つ多様化しているところです。一方暴力団性風俗産業への関与は、児童ポルノを海外輸出したと言う事案は現在のところ我々として把握してはおりません。
増子輝彦委員 児童売買、児童ポルノの徹底的な取締りをこれからもやっていただきたい。条約議定書の中に自国の刑法適用が完全に受けられるということが3条の1にある。日本の刑罰は児童売買、ポルノ、買春を含め、諸外国に較べて刑罰が非常に甘いのではないか? これについては法律が甘いということで議員立法でやっているが、それを踏まえたとしても極めて軽い。これは防止策で徹底的に根絶するためにはもっともっと重い刑罰を課さなければ根絶はできない。東南アジアのように重い刑罰にすべきだ。
○石川部長 議員立法について私どもが申しあげるのは僭越ですが、私どもが伺っているところでは、今回の議員立法のご審議でご指摘を踏まえた改正をしていただるものと承知しており、私どもは見守りたいと思っております。
増子輝彦委員 もっともっと重い刑罰を課することが必要だと思う。今後も私共も法の改正をしながらやっていきたい。
増子輝彦委員 児童ポルノの単純所持について、その線引きが難しい部分があるような気がする。議員同僚からポルノとしての扱いになってしまうのではないかという疑問が呈された。たとえば自分の子どものプールで裸で遊ぶ写真を撮った。ポルノに該当はしないが、これを他人に見せた時にこれがポルノとして適用されると理解をして困っている、という同僚議員の話があった。どうなるのか?
○門司条約局審議官 ご質問は、写真がこの議定書による児童ポルノにあたるかということであるかと思います。具体的には原因がありますので一概には言えませんが、ご指摘の場合は児童が性的な行為を行っていないのが通常であろうかと思います。また児童の性的部位が仮に描写されていたとしても、通常「主として性的な目的のため」とは認められないものと考えられますので、2条の定義、これを最初に申し上げるべきでしたけれども、「現実の若しくは擬似のあからさまな性的な行為を行う児童のあらゆる表現、または主として性的な目的のための児童の身体の性的な部位のあらゆる表現」といったこの児童ポルノの定義には当たらないということで、犯罪化の対象とはならないものと思われます。ただ、あくまでも具体的な事例によるとは思います。
増子輝彦委員 線引きが難しいような気がしている。今のケースは児童ポルノには当らないと思っているので対処していきたい。

外務委員会での増子輝彦委員の振る舞いは、推測ですが、ACTS(アクツ:特定非営利活動法人10代の性行動の危機を考え行動する会)やポルノ規制推進団体などから強いアプローチを受け、影響されているようにも感じられます。

参考

増子輝彦衆議院議員
http://www.mashikoteruhiko.com/
私の日々思うこと 外務大臣の失言 2004年03月18日
http://www.mashikoteruhiko.com/cgi-bin/note/note.cgi

長くなったので、赤嶺委員、東門委員の質疑については後日。。

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