放送と青少年委員会の「提言」

子供向け番組で提言=放送と青少年委員会
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040319-00000157-jij-soci

提言では、各放送局に対して、(1)子供の成長を促進するための番組を放送する社会的責務の再認識(2)多様な価値観や生き方を示す番組作り(3)「子供に良い番組」の外部の専門家も入れての検討−を求めている。

BPO放送倫理・番組向上機構放送と青少年に関する委員会
http://www.bpo.gr.jp/youth/index.html
見解・提言について
http://www.bpo.gr.jp/youth/f-kenkai.html
※3月19日現在、供向け番組についての提言の掲載は無い

素朴な疑問ですけれど「良い番組」の基準って何?
その疑問は、喩えば「良い色とは何?」という質問に似ていて、赤色、白色、青色、黒色という具合に、答える人によって想定するものが多様で一概に決められないのではないかと。
にもかかわらず「誰もが単一の基準を想定できる」的な前提にストップがかかることなく議論が粛々と進んでいくのは何故なのでしょう?
「良い番組」の基準を一つにしぼったり、誰か特定の人たちに決定させるさせること自体が問題なのに、表向きは「多様な価値観や生き方を示す番組作り」と表明しつつ、単一の少数者の手による「基準」作りに励むという放送業界のダブルスタンダードに、なんとも言えない「気持悪さ」を感じます。
先日のビデオニュースの丸激トークオンデマンドで「いまのテレビ番組はモノクロだ。良い悪いしかない」みたいな発言がありましたがその通りで、瑞々しい緑や、鮮やかな赤、深い群青といったいろんな形容が無くなった「良い/悪い」だけのモノクローム