ネット書店における情報操作活動

 
掲示板で指摘されていたウィッシュリストの影響などについて言及しておきます。
まずは疑問の元ネタから。
 

http://d.hatena.ne.jp/claw/20050728
・・・久しぶりに大笑いした事実。
[ネタ]マンガ嫌韓流』:この商品を買った人はこんな商品も買っています
▼『マンガ嫌韓流』・・・この商品を買った人はこんな商品も買っています

@アマゾン  2005年7月28日 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/detail/-/books/488380478X/ similarities/249-1453530-8705945
この商品を買った人はこんな商品も買っています
* 『民間防衛 新装版―あらゆる危険から身をまもる』 ; スイス政府 (編さん), 原書房編集部 (翻訳); 新書
* 『マンガ中国入門 やっかいな隣人の研究』 ; ジョージ秋山 (著), 黄 文雄 (監修); 単行本(ソフトカバー)
* 『日本人はとても素敵だった―忘れ去られようとしている日本国という名を持っていた台湾人の心象風景』 ; 楊 素秋 (著); 単行本
* 『「反日親北」韓国の暴走―「韓流ブーム」ではわからない』 ; 呉 善花 (著); 単行本
* 『南京事件証拠写真」を検証する』 ; 東中野 修道 (著), その他; 単行本
この商品を買った人はこんな商品も買っています
* 『魔法先生ネギま! 5月度OPテーマ ハッピー☆マテリアル [MAXI]』 ; 麻帆良学園中等部2-A (アーティスト), その他; CD
* 『『月詠 MOON PHASE』 OPテーマ 「 Neko Mimi Mode 」 [MAXI]』 ; Dimitri From Paris (アーティスト), その他; CD
* 『ガ王 勇者王誕生!10連発!!』 ; アニメ主題歌 (アーティスト), その他; CD
* 『硝子の靡風 (初回) [LIMITED EDITION]』 ; KOTOKO (アーティスト), その他; CD
* 『For RITZ』 ; 岡崎律子 (アーティスト); CD
この商品を買った人はこんな商品も買っています
* 『ムルデカ 17805』 ; 保坂尚輝 (アーティスト), その他; DVD
* 『雲のむこう、約束の場所』 ; 新海誠 (監督), その他; DVD
* 『リマスター版 トップをねらえ! 《1年間期間限定商品》』 ; 庵野・秀明, その他; DVD
* 『AIR 4 初回限定版』 ; 石原立也 (監督), その他; DVD
* 『AIR 2 初回限定版』 ; 小野大輔 (出演・声の出演), その他; DVD

 
・・・ぎゃはははははははははははははは。(@∀@)
・・・ふしぎなこともあるものだ。 
誰か説明してくださいw

 
説明しよう。(ここは笑うとこね)
 
アマゾンでは、購入記録、検索記録、言及記録、閲覧記録はすべて個人特定された上でデータベース化され、その購入・検索・言及・閲覧の個人情報がすべてリスト化され、リンク値としてデータベース化されている。そして、リンク値が高い本の上位が「興味ある本」として紹介され、リンク値の高い購入図書が「こんな商品も買っています」と紹介され“衝動買い”を促しているのだ。
たとえば、レイシスト(人種差別論者)がある本を購入すると、そのレイシストが購入した別な本とのリンク値が上昇し、そのリンク値の上位が「興味ある本」として紹介される。また、アマゾンのサービスのひとつであるウィッシュリストレイシストが特定の本に言及すると、言及された本はそのレイシストウィッシュリストで言及された別な本とのリンク値が加算され、そのリンク値が高い本の上位が「興味ある本」として紹介されるのだ。レイシストが「敵」とみなした著作紹介ページで、レイシストが賛美する本が関心図書として紹介される理由はそういう理由だ。
アマゾンの発送料無料サービスは購入金額1500円以上だから、定価1000円の『マンガ嫌韓流』を買う人は、発送料無料サービスを受けるために、ついでにマンガなど別な本を買っている可能性が高い。
 
アマゾンなどのネット書店サイトは、レイシストファシストたちの活動場所にもなっている。それは喩えるなら、信仰宗教やセクトのオルガナイザーが、大学のキャンパスで自分の立場を偽って信者やシンパを獲得する場として使っていることに似ている。
ネット書店で活動する活動家たちは、アマゾンなどのネット書店のウィッシュリストや書評ページを開設し、ネット書店のアクセスを横取りしながら、論敵の図書を罵倒し、レイシストにとって好ましい図書を褒めちぎることによって、ネット書店にアクセスした人の思想や認識を操作していることがある。
そういう情報源操縦ゲームの場として、ネット書店サイトがレイシストに利用されている側面があるということを理解すると、極端な書評を見たときに「なんだそういうことか」と状況を相対化できるぞ。
とはいえ、情報操作が過ぎると売り上げが落ちてしまうので、たいていの書店サイトでは活動家をブラックリスト化してオススメ商品の上位にあがらないようにリンク(リンク値)をコントロールしているケースもある。書店サイトがレイシストと共謀していると考えるのは短絡だ。
 

ネット書評活動家 bk1の一例
イデオロギーリテラシーの無い方は行かない方がいいかもしれません
http://www.bk1.co.jp/reviewer/368566/nickname/%82%C6%82%B5%82%E8%82%F1
http://www.bk1.co.jp/reviewer/416598/nickname/%8D%B2%94%8C%97m%88%EA

 
以上、特撮ナレーター口調終り。
 
検索エンジンの結果を上げておくためには、常にアクセス数・購入数・被リンク数をたくさん稼がなければなりません。ですから、長期間検索エンジンの結果を上げておくためにはそれなりの時間、人、金などのコストがかかります。
そこでレイシストファシストたちは情報操作の効率化を計るため、個人サイトや個人掲示板を援助し、または連携して、アクセス数とイデオロギーの流布を金銭で交換するという方法を考えたわけです。某極悪巨大掲示板や平仮名二文字の二次元系右傾化サイトはそうやって成長した…という“教科書では教えないインターネットの歴史”がありますが、それはまた別な機会に書くことにします。
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余談。
某所で拾ってきた一行情報。
 

マンガ嫌韓流」の全ページの画像データがファイル交換ソフトで流出中

 
売り上げが落ちそうな予感。(笑)
つくる会の教科書といい、マンガ嫌韓流といい、流出が激しいですねぇ。
*1
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関連ログ
 

人権擁護法政府案上程見送り、民主党案国会上程
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050801

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*1:というか、あれだけ宣伝して話題を作っておいて公表20万部ぽっちというのもアレですけれども。