少年犯罪は減少しました

 
少年犯罪が減少したそうです。
ニュースやワイドショーや政治家が「少年犯罪は増加してきておりますが」などと枕詞をつけて話し始める人がいたら指摘してあげてください、「それはガセですよ」「そんなガセを言うと緒川たまきにウソツキと言われますよ」と。
 

国家公安委員会
定例委員会の開催状況平成17年2月3日
http://www.npsc.go.jp/report17/2_3.html

(5)平成16年中の少年非行等の概要*1について
生活安全局長から、「刑法犯少年の検挙人員が4年ぶりに減少に転じ、凶悪犯、粗暴犯、街頭犯罪の検挙人員も減少した。一方、不良行為少年の補導人員、児童虐待事件は増加した。」旨の報告がなされた。
安崎委員より、「少年犯罪が統計上減少してきたことは喜ばしい。こうした少年犯罪の減少には、街頭犯罪の取締り、不良行為少年の補導、暴走族の取締り等の警察の努力と併せて、少年サポートセンターの職員や少年補導員の努力、更には家庭や地域の防犯意識の高まりも寄与しているのではないかと思う。また、民間における若年層の雇用を増やすという経済界の努力も必要である。」旨、発言し、生活安全局長より、「更にこうした減少傾向が続くように頑張ってまいりたい。なお、若年層の雇用問題と関連すると思われる点として、かつては非行少年の低年齢化が懸念されたが、最近では必ずしもそうではなく、中学校を卒業したばかりの16,17歳の少年の非行が多くなっている状況がある。」旨、説明があった。
荻野委員より、「少年犯罪が減少したのは喜ばしいことであるが、減少したといっても、人口比(同年齢層人口1,000人当たりの検挙人員)で見ると、成人の約6.7倍もある。依然として少年問題が大きな課題であると思わざるを得ない。」旨、発言し、生活安全局長より、「昭和20年代、刑法犯総検挙人員に占める少年の割合は大体2割であったが、年々割合が高くなり、一時期は5割を超えることもあったが、近年4割位となり、昨年は4割を切ったところである。しかし御指摘のとおり、依然としてその割合は高く、大変由々しい問題であると認識している。」旨、説明があった。

 

*1:少年非行等の概要(平成16年上半期)http://www.npa.go.jp/safetylife/syonen19/syounengaiyou1601-06.pdf 、 少年非行等の概要(平成15年1〜12月) http://www.npa.go.jp/toukei/syonen1/syonengaiyou1501-12.pdf 、 少年非行等の概要(平成15年上半期) http://www.npa.go.jp/safetylife/syonen10/h1501-06syonenhiko.pdf 参照