読書:クラウゼヴィッツ「戦争とはなにか」

少しずつ読んでます。
関連文献を調べながら読んでいるので、なかなか読み進めませんけれども。
脚注も読み応え十分。

■山崎カヲル
クラウゼヴィッツ「戦争とはなにか」翻訳と註釈
http://clinamen.ff.tku.ac.jp/Clausewitz/Was_ist_der_Krieg.html
第2節 定義
http://clinamen.ff.tku.ac.jp/Clausewitz/Was_Ist/Was_Ist_2.html

戦争とは、拡大された決闘以外のものではない。戦争を構成している無数の個別的な決闘は、統一体[をなしている]と見なすつもりでいるが、その場合、ふたりの決闘者を思い浮かべるのがよいだろう。おのおのは相手に対して、物理的暴力を通じてみずからの意志を強要しようと努める。彼の当面の目的は、敵を打倒することであり、それによって、相手のさらなる抵抗を不可能にすることである。
つまるところ戦争とは、敵に対してわがほうの意志を強いて強要する、ひとつの暴力行為なのである。
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暴力とは物理的なそれであって(というのも、精神的暴力は国家や法律といった概念なしには存在しないのだから)、それは結局のところ、わがほうの意志を敵に押しつけるという目的のための手段なのである。

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