画像削除問題:規約運用に関する問い合わせに対する株式会社はてなの回答

2004年11月9日、株式会社はてなから公開質問に対する返信が来ました。予告通り、到着メールを公開します。送信引用部分は11月8日付ダイアリーid:kitano:20041108 で公開しているので省略。

From: はてな
To: 北野桂
Subject: Re: 【はてな質問箱
Date: Tue, 9 Nov 2004 23:09:11 +0900

北野桂 様
はてなスタッフの近藤(れ)と申します。
平素ははてなをご利用いただき、ありがとうございます。
お問い合わせいただきました件、今回、はてなよりid:TomoMachi様の日記における当該画像の削除についてお願いした経緯ですが、ユーザー様からのご指摘を受け、はてなとして当該画像の掲載が規約に抵触するものであるかどうか社内で検討をおこないました。
通常、はてなでは死体画像が掲載された場合には、規約違反にあたるとして、はてなによる強制削除をおこなっております。
しかしながら、今回の画像は、政治的、社会的メッセージを強く含むものであり、いたずらに他人の嫌悪感を誘うものではなく、また、日記作者様が書かれている日記の内容との関係性が強いため、そのようなメッセージ性を何処まで考慮するかという点について、社内で議論を重ねました。
しかし、死体の損傷の激しさ、鮮明さを考慮した場合、お子さんなど日記を不意にご覧になられる閲覧者様への影響などを考えますと、やはり今回の画像については削除のお願いをさせていただくのが妥当であるとの結論に至りました。
今回、日記作者様に対して、はてなからの一通目のメールにおけるご説明が不十分であったと反省し、その後、上記内容と同様のメールをお送りし、日記作者様にご理解いただくようお願いをいたしました。
こうした背景があり、はてなからの削除要請をおこなったものとなっておりますが、ここで適用した規約の項目が禁止事項第1項であったことに関しては、むしろ8項および18項を適用項目としてあげるべきであったとその後の再検討で考えるにいたり、その点につきましても日記作者様にご連絡し、訂正と共にお詫びをさせていただきました。
はてなでは、今後、情報の開示可能なラインを可能な限り明確化させ、はてなとして過去にどのような情報に対してどんな対応をおこなったか、具体的な事例を挙げてユーザー様にご覧いただくページを用意するなどより分かりやすいガイドラインを設け、透明性の高い運営をおこなって参りたいと思います。
ご質問ならびに貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。どうぞよろしくお願いいたします。
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はてなサポート窓口
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株式会社はてな
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(6)禁止事項
1 本サービスにおいて、ユーザー各位が行ってはいけない禁止行為は次の通りです。
本規約ならびに法令、公序良俗に反すること、他人が持つ特許権実用新案権意匠権、商標権、著作権などの知的財産権やその他の権利を侵害すること、他人の名誉を毀損すること、他人のプライバシーを侵害すること、民族・人種差別に繋がること、犯罪を引き起こすおそれのあること、他人に精神的、経済的損害を与えること。
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18 以上の他、当社が不適切だと判断する行為を行うこと。

はてな情報削除ガイドライン
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a4%cf%a4%c6%a4%ca%be%f0%ca%f3%ba%ef%bd%fc%a5%ac%a5%a4%a5%c9%a5%e9%a5%a4%a5%f3

回答に対するコメントは後日。

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理性の惰眠は怪物を産む (francisco de goya y lucientes)

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