6月の東京都不健全図書指定

平成16年6月17日付531回東京都青少年健全育成審議会答申(東京都生活文化局)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/KONDAN/2004/06/40e6i100.htm
不健全図書類
http://www.metro.tokyo.jp/INET/KONDAN/2004/06/40e6i101.htm

漫画関係では笠倉出版社、ワニマガジン社日本出版社の雑誌が指定。雑協*1加盟ではないインディーズ系出版社中心に規制されるといういつもの状況。
ワニマガジン社は一応雑協の会員社*2ですし、雑協は青少年有害社会環境対策基本法案(旧法案)については意見書を公表*3しましたが、自治体の不健全指定については沈黙を守っています。
雑協は、「編集倫理綱領」*4で“雑誌健全化”“高品位化”を宣言して会員社に実践させており、これによって立法規制の必要性の無効を主張しているようです。
しかし、倫理綱領による自己規制により、本来自己規制すべきではない表現での規制を加速させたり、地方での出版流通規制が加速されている状況もあります。
退却して攻撃を回避するだけでは、いずれ退却不能な場所まで追い詰められることになるでしょう。反転攻勢が必要だと思います。

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*1: 社団法人日本雑誌協会 http://www.j-magazine.or.jp/FIPP/

*2:雑協会員社 http://www.j-magazine.or.jp/FIPP/FIPPJ/B/menber.html

*3:2001年1月16日 「青少年有害社会環境対策基本法案」に対する意見書 「当協会は業者団体として、すでに青少年の健全な育成に関する規約の制定や団体の結成を行っており、本法案のいう官製の規約や団体は全くその必要性を認めない。ここに、本協会はあらためて違憲的メディア規制の立法化には断固反対する意思を表示する。」 http://plus1.ctv.co.jp/bro/c03.html

*4:雑協編集倫理綱領 「3 法の存在を強く尊重する。これを犯すものは,きびし く批判されなければならない。(2)未成年者の扱いは十分慎重でなければならない。」「4 社会的秩序・道徳を尊重し,健全な社会・家庭の建設 に寄与すべきである。」 http://www.j-magazine.or.jp/FIPP/FIPPJ/B/rinri.html 企業や業界の倫理綱領については、http://www009.upp.so-net.ne.jp/juka/CodeofConduct.htm