続・コンテンツ「健全化」法

コンテンツ「健全化」法案は残念ながら適切な修正が加えられることなく成立しましたが、議事録へのリンクと一部議員の言動を記録しておきます。
黒岩宇洋議員(新潟選挙区/民主自由社無所属の会推薦)の質疑にはがっかりさせられました。

参議院内閣委員会 平成16年 5月27日 第16号
(議題:コンテンツの創造、保護及び活用の促進に関する法律案)
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kaigirok/daily/select0101/159/15905270058016a.html

黒岩宇洋君 無所属の黒岩宇洋でございます。
 私は、今回のこのコンテンツ法案、大変評価いたし、そしてその取りまとめに当たられました岸田先生、中山先生、斉藤先生に本当に敬意を表したいと思います。
 私に与えられた時間はわずか五分ですので、もう参加することに意義があるという気持ちで早速質問に入らせていただきます。
 このコンテンツというもの、大変、本当に生活にも密着した大変重要なものであると私も認識しております。それがゆえに、決してすべてバラ色でプラスの面ばかりではないという、こういう認識もございます。例えば、青少年に与えるコンテンツの中身の影響であるとか、コンテンツの中身に限らず、例えば今日も議論に出ていました「冬のソナタ」、これ、各ビデオ屋さんに行ってももう貸出しでないそうですね。家庭でお母さんがもう夜遅くまでこれを見て、若干家庭をおろそかにするとか、こういうことも起こっているようです。そのほか、テレビゲーム等ではやはりお子様が熱中して勉強とか外でのスポーツをなかなかしないとか、こういった中身以外のマイナス面もあって、家庭まで突っ込むと余計なお世話だと言われそうなんですが、提案者といたしましては、このコンテンツの持つ、推進の持つマイナス面というものをいかにおとらえになっているか、そしてそれに対する対策はどう講じられるのか、お答えください。
衆議院議員岸田文雄君) このコンテンツの持つマイナス面についての御指摘でありますが、まずもって、我々、この法律を作ろうとした思いとしましては、このプラス面をより大きくしようというのが本意であります。日本のコンテンツの高い評価に見合うだけの効率的な、高度な、そして連携の取れた体制を作っていく、これが思いでありまして、こうした思いで、共通理念を示し、関係者が共通理念の下に行動することによって、文化芸術においても、あとは産業振興においても、国民生活においてもいい成果を上げてもらいたい、これが本来の趣旨であります。
 ですから、そうした共通理念の下に様々な個別の、個別法ですとか、施策ですとか、あるいは制度が作られていき、具体的な成果につながっていると考えています。
 ですから、今御指摘になられましたマイナス面につきましても、個別法ですとか制度を作る中にあって具体的に一つ一つ検討していかなければいけない問題だというふうに思っています。このマイナス面につきましても、我々決して忘れてはならない大切な問題だと考えております。

参議院本会議 平成16年5月28日 日程第2 コンテンツの創造、保護及び活用の促進に関する法律案(衆議院提出)投票結果
(投票総数170 賛成票170 反対票0)
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho2/vote/159/159-0528-v002.htm

衆議院内閣委員会 平成16年5月14日 第14号
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000215920040514014.htm

関連過去ダイアリー。

2004-05-15 コンテンツ「健全化」法案衆議院通過
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20040515


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