プリンスとプリンセスを取り巻く不健全環境

デザートのプリンの話ではなくて、皇室のお話。
正確な皇室情報の流通がガーディアン紙に頼りきりというのも、なんだかまぬけだなぁ。

Palace life puts strain on Japan's princess
http://www.guardian.co.uk/international/story/0,3604,1213687,00.html

宮内庁がひはんされているわけですが、宮内庁に限らず、誰からも監視されたり批判されない特権領域では必ず腐敗が起るというわかりやすい例ではないかと。
44歳のパパと40歳のママに「産めぇ! うめー! ウメウメェ!」と精神的に追い詰めても仕方ないと思うんですけどねぇ。
日本には「期待のファシズム」「落胆の制裁」というものがあって、期待に応えろ、応えられない奴は出ていけ、みたいな同調の強制、排斥主義的なウェットな感情支配*1があったりするので、困ったものです。
個人としての人格を捨てることは無理でしょう。皇室の人も、人間。
人間は人間以上の存在にはなれません。(しかし人間以下になることは簡単)
人間以上の存在になれるという幻想を持った瞬間、その人の世界は致命的な欠陥を耐えず抱えることになります。
そして、その「弱さ」をカバーするために幻想を強化するという悪循環。
天皇制とカルト宗教とはどこか通じるものがあるような気がします。

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*1: 個人的な感覚としては、ウェットな人って大嫌いですね。意見や見解の相違があると「おたくってそーなんだ」とドライに割りきって付合える「オタクな人」が私は好きですね。同質性よりも異質性に価値を見出す能力のある「オタクな人」が、企業や社会の中で権力を持てば、少しは世の中が良くなると思います。