2ちゃんねるなどの匿名性と表現の自由について

今回の仮処分命令は、掲示板管理人として権利を主張することの重要性、あるいは匿名掲示板の匿名性の幻想性を示した裁判でした。
私は、以前から、インターネットも法的強制力の及ぶ社会の一部にすぎず、匿名発言であって個人として発言責任を負わなければ、責任に応じた自由は獲得できないと考えていましたし、そう発言もしてきました。
今回も同じことを言わざるを得ません。
インターネットや匿名掲示板は、匿名掲示板システムそれ自体がユートピアなのではなく、単なる道具にすぎません。
単なる道具は、使う人の使いようによって、ユートピアにもなるし、ディストピアにもなります。