政治資金収支報告のインターネット公開がスタート

政治資金収支報告の全文がネットで公開されるとのこと。
以前から公開されていた概要版は、献金や取引先を特定できなかったため、政治資金の集め方、使われ方をこまかく検証することが困難でした。
全文が公開され個人や団体を特定できることによって、複数の政治家や政治団体に対する横断的な検証(名寄せ)が正確にできるようになります。
全文版がネットで公開されることによって、とくに地方在住者にとっては閲覧の困難さかなりやわらいだと思います。東京の人も、沖縄の人も、北海道稚内の人も、東京の霞ヶ関の閲覧所に行かないと閲覧できないというかつての状態は、どう考えても閲覧にかかる交通費負担が不平等でした。

政治資金をネットで公開 総務省、02年分から
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040326-00000220-kyodo-pol
政治資金のネット公開始まる、ダウンロード不可 総務省
http://www.asahi.com/politics/update/0326/004.html
http://www.asahi.com/tech/asahinews/TKY200403260278.html

公開されたのは最新の02年分のみで、今後、公表されるごとに追加していく。ただ、ネット上からデータを取り込んだり、印刷したりすることはできない。閲覧も3年分に限られる。

「閲覧対象は3年分に限定」ということは、公開されて3年以内に全部キャプチャーして記録しておかないと自動的に消えてしまって二度と見れないということになりそうです。
総務省の3年分限定閲覧措置の法的根拠は不明ですが、理由が何であれ、国民の知る権利から考えて、こうした情報サービスは永年公開を前提に利用提供すべきでしょう。そのような制度に変えるべきです。
永年公開・複写ができないのであれば、自動的に情報が消去される前に、国民自ら国民の知る権利、政治的自由権言論の自由に基き、“閲覧”によって記録・保存・公開していくなどの対抗的措置が必要かと思います。

総務省 政治資金収支報告書及び政党交付金使途等報告書
http://www.seijishikin.soumu.go.jp/

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というわけでさっそくですが…