平和ボケ

こんな論説を書いている新聞社は話にならないですね。

産経新聞 主張 平成15年12月4日
 外交官の殉職 何らかの形で顕彰したい
http://www.sankei.co.jp/news/editoria.htm

二人の外交官はイラク復興を支援するため、今年四月からイラク全土を駆けずり回っているときに、凶弾に倒れた。国を代表して重要な任務を担った二人の使命感と情熱、勇気には、改めて深い感銘を覚える。二人の外交官は日本国民の誇りとして、語り継がねばならない。
スポーツや芸能活動などで活躍した人に与えられる賞として、国民栄誉賞がある。また、総理大臣顕彰は、国家や社会に貢献し顕著な功績のあった人を対象としている。今回のような場合も適用を考えていいのではないか。

ひとりの人間として死んだという事実に、人として弔いの気持ちが起るのは当然です。
しかし、外交官の働きの評価としてはどうですか?
殺された方や家族にはお気の毒だが、外交官としては、「身から出た錆」というか「因果応報」ではありませんか。
ま、それを言うと日本人全体がそうだということにもなりそうですが、まぁそれはそれとして日本人がテロにあう可能性は私は否定はしません。

少なくとも日本の外交官は、なかには開戦支持に職をなげうって反対した「常識的な判断力」の人もいましたが、ほとんどの外交官は9700人の無実の民間イラク人を殺害した戦争をとめることができなかった人たちですよ。
そんな人たちを顕彰してどうするつもりですか。国際社会に「日本はアフォです」とドラを鳴らして宣伝して歩いて自爆攻撃を待つつもりですか。

顕彰活動なんかやっていたら何の罪もなく殺されたイラク人の家族の一人が自爆テロという形で日本を「顕彰」するかもしれないというような、国際社会では当然に考え及ぶ危惧や想像力に欠けている日本人の姿を見るにつけ、つくづく日本の主戦論者は平和ボケしているな、と感じさせられます。