東京都健全育成条例改正案を賛成多数で不当可決!

東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例案を可決した東京都議会本会議。画面は採決の瞬間。
東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例案を可決した東京都議会本会議。画面は採決の瞬間。

2004年3月30日、東京都議会において、都健全育成条例改正案及び東京都健全育成条例の改正に反対する陳情を不採択とする文教委員会決定報告について、討論・採決が行われました。
両案は、都議会自由民主党公明党民主党生活者ネットワークの賛成多数により、遺憾ながら可決成立しました。日本共産党と市民自治93は、同条例案に反対討論を行い、採決で反対しました。
日本共産党は、反対討論で「事前の審議会の答申を無視して有害指定の包括指定と罰則規定が盛り込まれたが、表現の自由を踏みにじる危険の高いものだ」と条例案を批判。
市民自治93は、「何の論理的根拠も示さず感情論に立った規制強化を進めようとしている」「データそのものが恣意的に使われており、客観性が無いまま短期間に条例改定を進めている」と批判しました。
個人的見解としては、市民自治93の立場を全面支持し、共産党条例案に対する反対姿勢を基本的に支持します。

■北の系2004
東京都健全育成条例改正案を賛成多数で不当可決!
http://zirr.hp.infoseek.co.jp/020375.html

反対討論をする福士敬子都議
市民自治93福士敬子都議

戦後、経済発展のみを是としてきた社会の中で、子どもたちの心を無視した大人社会ができあがりました。バブルに踊り、いま不況と失業に追われる中で、否応無く先の見通しも無く放り出される子どもは不安を解消する術も知らずに生きています。
このような社会に対して、青少年健全育成条例は、何の論理的根拠も示さず感情論に立った規制強化を進めようとしています。(議場与党席から男性議員の罵声多数あり)
そんな中、都から示されたデータも、少年の割合が高いものとしてオートバイの盗みや自販機荒らしが示されていますが、これらの犯罪はもともと若者が多いと思われます。少年の比率が高くなるのは当然です。
このようにデータそのものが恣意的に使われており、客観性が無いまま短期間に条例改定を進めております。
知事や副知事の私的諮問機関から突然の改訂に向けた様々な施策や条例案が出され、拙速かつ一方的な議論で反対論をねじ伏せた対応に危機感を持ちます。(議場与党席から男性議員の罵声多数あり)

自由民主党 青少年健全育成条例改正案に賛成

今回の条例改正は、このような状況を早急に改善すべく、短い時間ながら活発な議論や多くの都民の声を踏まえて提案されたものと認識を致しております。
ここでも日本共産党はじめ、一部会派は、罰則が設けられていることや、審議の時間が短かったことを理由に、条例改正を否定しております。子どもの治安と犯罪抑止こそ、大人の責任でまもることがわれわれに課せられた使命だと私は思います。
改正された条例の実効性や緊急性を考えますならば、このような考え方はまさに木を見て森を見ないまったく的外れなものであります。到底認め得ないということは明確にしておきたいと思います。
多くの都民の協力と理解を得ながら、この改正条例が子どもたちの将来の健全育成という効用となることを切に期待を致します。

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追加情報
一人会派の友愛、行革110番、とうきょう民主の三会派は、改正条例案の裁決で賛成しました。
一人会派の市民の党伊沢けい子都議)は、改正条例案の裁決で反対しました。

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関連情報

東京都健全育成条例改定に反対する市民有志Webサイト
http://www.savemanga.com/

東京都健全育成条例改悪案が成立
◆署名有志の今後について◆
・今回の署名有志の活動・その他条例改定に反対する運動への意見・感想を募集します。メール等でお寄せください。本サイトにて公開させて頂く場合もあります。
・本サイトについては、しばらくは現状のまま維持し表現規制に関わる運動情報を掲載します。
・5月中旬をメドに署名有志解散オフ会を行います。準備などを手伝って頂ける方はメール等でご連絡ください。
・メールは必ずotakulawyer@savemanga.comをご利用下さい。

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メディア管理法(青少年健全育成基本法)案国会上程

北の系の立場としては、今後メディア管理法については反対の立場から情報を掲載してゆきます。

参議院
議案審議情報 平成16年 3月26日現在
件名 青少年健全育成基本法

http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/gian/15907159012.htm
件名 青少年健全育成基本法
種別 法律案(参法)
提出回次 159回 提出番号 12
提出日 平成16年 3月24日
先議区分 本院先議
発議者 中曽根弘文君 外3名
提出者区分 議員発議

衆議院
議案名「青少年健全育成基本法案」の審議経過情報
http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/keika/1D9463E.htm

議案件名 青少年健全育成基本法
議案提出者 中曽根 弘文君外三名
衆議院予備審査議案受理年月日 平成16年 3月26日
参議院議案受理年月日 平成16年 3月24日

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ちゃんちゃらおかしい青少年健全育成

その健全育成を主張している大人たちが子どもたちに、どれだけたくさんの借金をおしつけているのか、あらためて確認しましょう。

1日あたりの債務  65,753,000,000円
1時間あたりの債務 2,740,000,000円
(2001年年度財務省統計)

これのどこが健全ですか? 
子どもや孫たちに「借金背負わせて申しわない」という気持ちは無いのでしょうか? 無自覚ですか?
選挙の時、子どもや孫たちに借金を支払わせる予算に賛成している候補者に投票したという意味では、支持者たちも同罪です。
予算案に反対してきた議員やその支持者は借金を作らないようにしているという意味で筋は通るかもしれません。が、青少年健全育成のためにメディア規制が必要だと訴えている連中は揃いも揃って借金予算に大賛成してきた人たちばかりではありませんか。
石原都知事もそうでしょう。
2004年度都予算案では、青少年の情操教育に役立ってきた東京都交響楽団をつぶし、福祉予算を削減し、莫大な借金をして東京都が銀行を作って民業を圧迫し、子どもたちから借りた借金を身勝手な大人たちの欲望を満たすために使おうとしています。
青少年健全育成だなんてちゃんちゃらおかしい。

健全育成?
お ま え が な !

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メディア管理法(青少年健全育成基本法)制定に向け自民党政調が議論加速

自由民主党会議情報
http://www.jimin.jp/jimin/kaigi/index.html

3月31日(水)
◆政調、青少年特別委員会
午前8時半 本部701室
若年者の性行動について
各省庁の取り組み状況について聴取

若年者の性行動をとやかく言うまえに、青少年の模範となるべき自由民主党前幹事長などの性行動を議論してはいかがでしょうか?

須藤甚一郎の政治に物申す!vol.4(2002年4月30日)
飲尿、中絶、3P、男根ナマ写真・・・と究極の変態。なぜ小泉総理は、こんなヤツを即刻クビにしないのか!
http://www.tanteifile.com/rensai/sudou/04.html

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「健全育成」政策と統一協会の関係?

健全育成政策の発進源を辿ると、統一協会につながるという客観情報があります。
私は、日本国憲法で規定されているように、信仰の自由は認められるべきだと思います。
しかし、個人的な信仰は個人、家族の中だけで実践するべきであって、信仰上の教義を「青少年健全育成」という名のもとで法制度によって第三者に強制すべきではないと考えます。
以下、宗教法人世界基督教統一神霊協会系の反共政治団体国際勝共連合」の機関紙「思想新聞」の情報を紹介します。

思想新聞2003年5月1日号【ニューススコープ】
石原都知事圧勝「強い日本」求める象徴だ 東京が「国政改革の砦」に 政党再編劇の幕開け
http://www.ifvoc.gr.jp/2003/ss030501nsc.htm
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思想新聞」2003年7月15日号
【1面TOP】 長崎12歳少年殺人凶悪事件 「家庭崩壊」「道徳軽視」のツケだ 青少年健全育成の法整備を
http://www.ifvoc.gr.jp/2003/ss030715top.htm

第三は、社会環境の問題だ。伊藤隆二・帝京大教授は、最近の子供は善悪の判断が不十分なまま感情が爆発する傾向が強く、その背景には「ゲームとビデオの強い刺激の影響がある」と指摘(読売7月10日)、小田晋帝塚山学院大教授は「ビデオやインターネットなどの過剰な情報も背景にあるのではないか。読んでいたマンガや、どんなゲームが好きだったかなど、少年の情報環境が今回の行動に影響を与えているだろう」と述べている(産経7月10日)。
こうした背景を直視すれば、青少年健全育成の総合的な法整備が不可欠といえるだろう。

【風声】14歳に疑問符
http://www.ifvoc.gr.jp/2003/ss030715vow.htm
摩訶不思議な「人権真理教」国・ニッポン ――37 「性的自己決定権」の隠された本質 「愛」を徹底的に殲滅してきた現代思想
http://www.ifvoc.gr.jp/2003/ss030715qa.htm
思想新聞 2003年 8月1日号
2003年 8月1日号
【1面TOP】 深刻さ増す少年犯罪 「性モラル低下」が最大原因だ 「有害環境」の一掃を 小6女児監禁事件の教訓
http://www.ifvoc.gr.jp/2003/ss030801top.htm

 戦後日本が価値の多様性の美名の下に性モラルを崩壊させてきたツケが、今回の少女監禁事件で象徴される少年被害者の急増といっても過言ではない。このことは少年犯罪の加害者側にも言える。親の愛情不足がちの子どもが内にこもってホラービデオやアダルトビデオを見続け、猟奇殺人に至った例が多数報告されている。宮崎勤被告も神戸少年事件も、そして今回の長崎事件の12歳少年も「性サディズム」だとする性癖が指摘されているところだ。
 だから性モラルの崩壊に毅然と立ち向かわない限り、少年少女の犠牲を減らすことはできないことは明らかだ。少年が自由に出入りできるコンビニに「有害図書」が並んでいても平気で見過ごしてきた親たちの責任も小さくない。出会い系サイトだけを規制しても始まらない。わいせつ情報が溢れるインターネットなども野放しにしておくわけにはいかない。「有害環境」を一掃し、日本をして道徳大国へと転換させねばならない。

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統一協会系機関誌世界思想2003年 9月号

http://www.ifvoc.gr.jp/2003/sekai030711.htm

◆特集
少年凶悪犯罪
青少年健全育成 待ったなし!
I. 長崎12歳少年の「狂」
  性的サディズムへの堕落
II. 非行の温床「家庭崩壊」
  夫婦の葛藤背負わされる子供たち
III. 犯罪招く「性モラル低下」
  小6女児監禁が象徴する日本社会の断面
IV. 「有害環境」野放しに
  治安再生、道徳大国への国民的課題
V. 「家庭再生」の国づくりを
  青少年健全育成の法整備が不可欠
◆インタビュー
八木秀次 高崎経済大学助教
ジェンダーフリーという名の文化大革命(下)
【巻頭コラム】
今こそ「家庭の復権」を

統一協会の教義=統一思想・統一史観の解説
http://www.ifvoc.gr.jp/2003/ss031215voc.htm