板橋区

板橋区(5)
◎公認 古舘和憲 58 共現2 会派副幹事長
http://www.jcp-tokyo.net/furudate/top.html
× 本村久美子 46 無新 市民団体代表(社民・生活者ネット推薦)
http://www.i-idobata.com/
× 稲葉真一 58 自現2 都連役員
http://www.s-inaba.com/
× 坂本健 45 自新 幼稚園園主
http://www.seiji.co.jp/sakamoto/
× 橘正剛 52 公新 公明新聞部長
http://tachibana-seigo.com/
× 河野雄紀 35 無新 区議
http://www.konoyuki.com/
× 熊木美奈子 43 民新 党都政策委員
http://www.kumakiminako.jp/
× 高橋文八 74 無新 (元)菓子店経営
×××× 土屋敬之 53 民現2 会派総務会長
http://www2u.biglobe.ne.jp/~t-tutiya/
 
コメント:共産現職の古館候補は、表現規制を含む育成条例改悪案に採決で反対しました。都立高校を28校削減する統廃合計画案にも反対し、三十人学級の実現を要求するなど、優先して実施しなければならない本当の青少年育成環境の実現を求めているように思われます。無所属新人の本村候補は、社会民主党堂本暁子千葉県知事の推薦を得ている候補で、比較的リベラルな考えの候補と思われるが、本村候補は自サイトのプロフィールの中でCAPのメンバーであることを表明*1している。CAPは日本キリスト教婦人矯風会*2の団体で「子どもを暴力からまもる」ことを目的にしたグループだが、CAPの一部グループは性表現や暴力表現も子どもに対する暴力であるとして表現物の規制を求める活動を展開し、児童ポルノ処罰法の制定を求めた「ストップ子ども買春の会」や「日本YMCA同盟」といった団体と協力関係*3にある。こうした市民活動歴からすれば、本村候補が表現物に対する規制に賛成する可能性は否定できないと思われる。
自民現職の稲葉(いなば真一)候補は、第24期東京都青少年問題協議会委員*4として表現規制を含む健全育成条例改悪案の策定に積極的に関与し、表現規制条例案策定に賛成の立場から参与した。都議としても表現規制を含む健全育成条例改悪案の採決に賛成した。1999年9月22日の都議会本会議では「自殺情報を含む有害情報が子どもの自殺を増やした。自殺マニュアルは青少年の自殺を誘発する可能性があり、青少年の健全な成長を阻害するおそれがある不適切なものと思われる」*5などと発言し、この発言がきっかけとなって自殺表現が規制されるに至った。稲葉候補が再選されることがあれば、今後4年間でさらにひどい条例がつくられるだろう。確実に落選させておきたい。
自民新人の坂本候補(坂本たけし)は、表現規制を含む健全育成条例案に賛成した田中晃三都議の後継候補。坂本候補については、表現規制や「首都圏連合」に懐疑的な発言はこれまで確認されていない。
公明新人の橘(たちばな正剛)候補は公明新聞の元幹部(編集局担当局次長)で、織田拓郎都議(故人)の後継候補。織田拓郎都議は、平成13年3月23の文教委員会で「自殺及び犯罪を誘発する図書類の規制や指定図書類の区分陳列など、青少年健全育成条例の適切な運用に努めること」*6を求め、表現規制を含む健全育成条例改悪に賛成した。橘候補については、表現規制や「首都圏連合」に懐疑的な発言はこれまで確認されていない。民主新人の熊木候補(くまき美奈子)は、詳細不明だが、表現規制や「首都圏連合」に懐疑的な発言はこれまで確認されていない。
「石原三羽烏*7こと民主現職の土屋候補(土屋たかゆき)は、2004年9月、「大東亜戦争従軍の将兵の誇りを傷つけた有害図書だ」との理由で週刊『ヤングジャンプ』の連載劇画『国が燃える』(本宮ひろ志作)を出版した集英社に抗議した「地方議員の会」に参加・指導し、『国が燃える』の表現を削除修正させ、休載に追いこんだことがある。*8 2000年5月12日の各会計決算特別委員会で、土屋都議は、都議会民主党を代表して「青少年の健全育成の観点から、書店やコンビニエンスストアにおける成人向け雑誌の区分陳列等の指導を徹底すること」を求めた。また土屋候補は、2004年3月に成立した表現規制を含む条例改正案には、採決で賛成した。さらに土屋都議は、平成16年3月16日の予算特別委員会で、精神的自由権の根幹である内心の自由を事実上否定する君が代伴奏拒否教員処分について、処分を妥当とする前提で質疑*9を行った。さらに土屋都議には「障害を持つ子供たちへのセクハラを行ったのではないか」との疑念*10もある。土屋候補は「戸塚ヨットスクールを支援する会」(会長:石原慎太郎東京都知事)のメンバーでもある。平成15年9月19日に開催された「石原知事発言を全面支持する都民集会」の主催者の一人である土屋候補は、確実に落選させておきたい。

 
2005年都議選推薦候補リスト(確定版)
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*1: 子どもが暴力から身を守る方法を学ぶ学習プログラム・CAP(チャイルド・アソールト・プリベンション)(コーディネーター安藤由紀氏) http://www.cap-j.net/http://www.cap-j.net/groop/groop.php

*2: 日本キリスト教婦人矯風会についての過去ログ http://d.hatena.ne.jp/kitano/20040714/p3http://d.hatena.ne.jp/kitano/20040525

*3:協力関係の一例→1995年11月28日 「ストップ子どもポルノ・子ども買春 急げ法制化」パネルディスカッション http://www.ecpatstop.org/newkatsudo_ecpatstop_1994_2002/katsudou_houkaku_1999_stop.html

*4: http://www.metro.tokyo.jp/INET/KONDAN/2000/12/40ACE400.HTM

*5: 1999.09.22 : 平成11年_第3回定例会(第14号) 「◯二十三番(いなば真一君) 私は、一般質問のトップバッターとして、都政が直面し解決しなければならない現下の主要課題について、質問いたします。(略)次に、青少年健全育成についてお伺いいたします。 青少年を取り巻く環境は、地域社会における連帯感の希薄化、有害な情報のはんらんなど、近年ますます悪化してきています。こうした中で、青少年の心の荒廃が深刻化し、それに起因すると思われる青少年の自殺も増加しており、社会問題となっているのであります。 さて、最近、都内で起きた未成年者の二つの自殺のケースでは、自殺方法をマニュアル化した本が、傍らに置かれていたと報道されていました。この本は、自殺のさまざまな方法を詳細に、かつ具体的に説明したもので、判断力の未成熟な青少年の自殺を誘発する可能性があり、青少年の健全な成長を阻害するおそれがある不適切なものと思われるのであります。 この本についての青少年健全育成審議会での検討状況や、都がとった措置などについて伺います。 ところで、二十一世紀の大きな担い手である青少年が、みずからの命を絶つ、これほど悲惨で残念なことはないと思います。社会として大きな損失であり、残されたご家族の悲しみを思うと、こうしたことが二度と繰り返されてはならないのであります。 そのためにも、このような書籍等を、青少年が自由に手に入れられる状況を見直す必要があるのではないかと思います。都として、今後、どのように対応していく考えなのか伺います。」

*6:平成13年3月23日 第7号 東京都議会文教委員会速記録第七号 http://www.gikai.metro.tokyo.jp/gijiroku/bunkyo/d3030039.htm

*7: http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050330#1112162156http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050302#1109792416 など参照

*8:国が燃える」事件の顛末(その3) http://d.hatena.ne.jp/kitano/20041209

*9: 平成16年予算特別委員会 3月16日 総括質疑 http://zirr.hp.infoseek.co.jp/020374.html#05http://www.gikai.metro.tokyo.jp/gijiroku/yotoku/2004/d6114412.htm

*10: 産経新聞と二人の都議は、障害を持つ子供たちへのセクハラを行ったのか? http://d.hatena.ne.jp/claw/20050617#p2