杉並区

■杉並区(6)
◎優先公認 福士敬子 66 無現2 自治市民代表
http://www.asahi-net.or.jp/~pq2y-fks/
○自由投票 吉田信夫 55 共現3 会派幹事長
http://members.jcom.home.ne.jp/yoshidanobuo/
○自由投票 堀之内敏恵 32 ネ新 党政策委員
http://horinouchi.seikatsusha.net/
○自由投票 長谷川英憲 67 諸元1 団体代表(都革新・新左翼系)
http://members3.jcom.home.ne.jp/hasegawa_tks/
× 大泉時男 63 自新 区議
http://www.gjk.co.jp/tokio/
× 早坂義弘 36 自新 大学院生
http://www.tokyo-hayasaka.com/
× 松葉多美子 42 公新 都本部役員
http://www.tamichan.net/
× 田中良 44 民現3 都地区役員
http://www.interq.or.jp/tokyo/r-tanaka/
× 門脇文良 50 民新 区議
http://www.kaddy.jp/
× 千葉昇 62 無新 元区議(元自民)
http://www.chiba-jp.com/
× 木梨盛祥 55 無新 区議
× 渡嘉敷奈緒美 42 無新 区議(生活者主権の会)
http://www.tokashiki.gr.jp/index.html
 
コメント:自治市民の福士敬子候補を優先公認とする。福士都議は表現規制を含む条例改悪案に文京委員会と本会議で質疑・討論で明確に疑義を示し*1、採決でも反対した。石原知事の暴政に対し揺るぎない態度で正しい政治を導き、青少年政策において人権モデルによる科学的で効果的な対案を示した実績から考えて、福士都議の当選は今後4年間の都政において重要な意義を持ちつづけるだろう。福士候補の再選は与党10人の落選に匹敵するほど大きな意味を持つ。次点との差は2573票と決して大きくは無く、激戦となるのは必死だ。直ちに支援体制を整え、確実に当選させたい。
尚、福士都議を優先公認とする関係上、共産の吉田候補、生活者ネットの堀之内候補、都革新の長谷川候補は自主投票扱いとする。投票率が40%を割りこんだ1997年の都議選では福士候補は次点だった。投票率も当選の行方を左右することになるだろう。「都政を革新する会」の長谷川候補は表現規制には反対姿勢であり、1992年の健全育成条例改悪(密告制度「申出規定」や審議省略による不健全図書指定「小委員会制度」の導入など)の際には採決で反対した*2。前回都議選で都革新は1万票に届かず落選。新左翼セクト以外の広範な都民の支持を集める見通しが無いことから自主投票とする。
自民の大泉候補と早坂候補、そしていずれも表現規制を含む条例改正や表現規制を拡大する「首都圏連合」に批判的な主張は見当たらない。当選すれば表現規制拡大路線を突き進むことになるだろう。
民主現職の田中候補は、現職として表現規制を含む健全育成条例改悪案に賛成した。田中候補は平成11年12月8日の都議会代表質問で、「青少年の健全育成のためには、社会的な環境を改善していくことが、まず必要。マスメディアの中には露骨に性の商品化を助長するものや暴力への関心をあおるようなものが少なくなく、未成年者が簡単に有害な情報に触れられる環境がある。これら、企業の行き過ぎた営利至上主義の結果、青少年にとって有害な情報が氾濫していることに対し、何らかの防衛手段を講ずることが緊急の課題であると考える。企業の自粛に期待するだけではなく、例えば、地域住民やPTAなどが能動的に有害情報から子どもを守る活動を支援するような行動案を、都として今後検討する必要があると考える」*3と都議会で発言し、表現規制を強く都に求めていた。再選されればさらに過激な規制に踏みこむことになるだろう。民主新人の門脇候補は杉並区の監視カメラの設置に一定の歯止めをかける防犯カメラ条例制定に尽力した点については評価はできるが、表現規制を含む条例改正や表現規制を拡大する「首都圏連合」に批判的な主張は見当たらない。元民主区議で無所属新人の木梨候補と生活者主権の会(大前研一系)の渡嘉敷候補は、精神的自由権の規制や「首都圏連合」に関して注目すべき発言は確認できない。
無所属で元自民区議の千葉候補は、重点政策で「教育立国の再生」*4を掲げ少年犯罪の低年齢化に取り組むと書いているが、少年犯罪の低年齢化対策として実施された表現流通規制に効果が無かった事実ついては棚にあげている。事実を科学的に分析せず、教育基本法改正なる観念論へと飛躍する姿勢は、「教育立国の再生」どころか荒廃を促進するだけだろう。

2005年都議選推薦候補リスト(確定版)

*1:「東京都青少年健全育成条例の改正反対に関する陳情」の審議(4)」 http://d.hatena.ne.jp/kitano/20040523/p1 「東京都青少年健全育成条例の改正反対に関する陳情」の審議(3)」 http://d.hatena.ne.jp/kitano/20040522/p1 「東京都健全育成条例改正案を賛成多数で不当可決」 http://d.hatena.ne.jp/kitano/20040331/p1 「都議会文教委、大改悪条例案可決」 http://d.hatena.ne.jp/kitano/20040323/p1

*2:1992年の健全育成条例大改悪の時に賛成した会派は、自社公共民。反対したのは「都革新」と「大衆」の二名のみ。ただし社会と共産は小委員会制度と申出制度に留保をつけた。健全育成審査会小委員会が健全育成審査会が休止している夏冬のみ開催されているのは、社民共産の留保による慣行としての対応措置が現在も続いてるからである。

*3: 平成11年 第4回定例会 平成11年12月8日 http://www.togikai-minsyuto.jp/html/teireikaihokoku/th11/1104daihyo.htm

*4: http://www.chiba-jp.com/kadai/kadai01.html