渋谷区

■渋谷区(2)
○推薦 小峰久雄 49 共新 党地区委員長
× 大津浩子 45 民現1 都経港委役員
http://www.o2net.jp/
× 村上英子 50 自現1 都連役員
http://www.murakamihideko.jp/
× 伊藤毅志 44 無新 区議(2005年5月24日自民党離党)
http://www.yesno.net/
 
コメント:自民現職の村上候補は、表現規制を含む健全育成条例改悪案を審議、「東京都青少年健全育成条例改定に反対する陳情署名」を不採択にし、改悪案に賛成した文教委員会の委員。自民の村上候補は都議会で「七月一日からは、不健全図書に対する規制が施行されます。そこでお伺いいたします。条例を円滑に施行、実行していくため、対策の実効性をどのように確保していくのか、ご所見を伺います。」*1と質問し、当局に改悪された条例の徹底施行を求めた。表現規制立法に賛成し、都民の反対の声に応えない都議は落選させねばならない。自民系無所属の伊藤候補は、「渋谷の政界にはびこる「色あせた世襲政治」や「長老支配」を刷新」*2すべきだとの訴えるが、伊藤氏はそういう政治を自民党員として支える側に立っていた事実は否定できない。伊藤候補は、多様な生活スタイルを抑制する治安政策の実現*3を訴える一方、表現規制を含む条例改悪や「首都圏連合」に積極的に反対する言葉はどこにも無い。
民主の大津候補は、都議として表現規制を含む条例改悪案に賛成した他、「青少年みずからが犯すことへの歯どめと、有害環境の浄化という、ソフト、ハードの両面からの対策が重要だと思います」*4と都議会で発言し、多様な生活スタイルを抑圧する俗流治安対策を求めた。大津候補の表現物の地位への配慮に欠けた態度は、「まちの治安と景観を悪化させているものにピンクビラといわれる青少年健全育成に好ましくない張り紙、シールがあります」との発言からも伺える。ピンクビラが治安を悪化させるとの「割れ窓理論」は“仮説”であってこれまで実証されたことは無く、粗暴状況と犯罪には統計上直接の因果関係はない。*5
尚、2001年の都議選で当選した民主会派の福島寿一議員は、2003年11月にホステスを新宿のホテルに連れ込み暴行を働いたとして婦女暴行傷害の容疑で逮捕され辞職した。渋谷区は自民が分裂共倒れ模様。小峰候補にも勝機はあるだろう。

2005年都議選推薦候補リスト(確定版)

*1:平成16年第2回定例会 一般質問 平成16年6月9日の http://www.gikai.metro.tokyo.jp/netreport3/no_9/9_h_murakami.htm

*2: http://www.ito-takeshi.jp/mimi/200506/200506.htm

*3: http://www.ito-takeshi.jp/mimi/200401/200401.htm

*4:平成16年第1回定例会 一般質問 平成16年3月3日 http://www.gikai.metro.tokyo.jp/netreport3/no_1/1_h_ootsu.htm

*5:「R.Matthews:「Broken windows」のイメージに対抗する分析と批判 粗暴状況→インフォーマルコントロールの弱体化→犯罪増→犯罪への恐怖増という図式自体への批判。だが粗暴状況と犯罪には(統計上)直接の関係がない。「犯罪への恐怖」(fear of crime)を宣伝するがためのイメージ操作。」 http://www.jca.apc.org/~teramako/criminology/envcrim.html