水島議員:「漫画や疑似ポルノも規制対象とすべき」

 

水島広子の国会報告メール
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000056084
No.223 2005.3.19発行
http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200503191200000000056084000

■青少年問題特別委員会で質問しました
3月15日、青少年問題特別委員会で質問しました。実に、南野大臣が青少年担当に任命されて、青少年問題特別委員会での質疑が行われたのはこれが初めてでした。
青少年問題、と騒がれながらも、これが国会の実態なのです。やはり子ども家庭政策専門の大臣が必要だと思います。
私は、午前と午後にまたがって、計70分の質問をしました。前半は、機構上の問題について。私たちがマニフェストに載せている子ども家庭省を作る必要性、また、子どもオンブードを設置する必要性について質問しました。
大臣の答弁は、自分が全力を尽くすので子ども家庭省を作る必要はない、というようなものでした。
また、法務大臣と青少年担当大臣の兼任というのはこれが初めてのケースになるわけですが、どういう趣旨で兼任となったのかを質問しました。
これについては、小泉首相からは趣旨の説明はなく、「あうんの呼吸」という答弁でした。
後半は、法務領域における子ども関連の問題について。まず、児童ポルノ。現行法では見送られている漫画や疑似ポルノについての見解を聞きました。
漫画や疑似ポルノは、実在の子どもが描写対象になっているわけではない、という理由で規制対象になっていませんが、子どもを性の対象として見る風潮を広めるということにもつながり、また、一部の人にとっては、児童ポルノに触れれば触れるほど性犯罪に至る可能性が高まるというデータからも、私は漫画や疑似ポルノも規制対象とすべきだと考えています。
この点について質問すると、午前中は、子どもオンブード*1の役割も果たすというような意気込みで答弁していたはずの大臣が、「いろいろな議論がありまして・・・」となってしまったのでがっかりしました。

 
関連情報。
 

衆議院
http://www.shugiin.go.jp/
青少年問題に関する特別委員会 委員名簿
http://www.shugiin.go.jp/itdb_iinkai.nsf/html/iinkai/iin_t5100.htm
青少年問題に関する特別委員会 理事
http://www.shugiin.go.jp/itdb_rchome.nsf/html/rchome/Ugoki/seinen16220050121001_f.htm
青少年問題に関する特別委員会 第162回国会審査経過概要
http://www.shugiin.go.jp/itdb_rchome.nsf/html/rchome/Ugoki/seinen162.htm
3月15日(火)審査経過概要
http://www.shugiin.go.jp/itdb_rchome.nsf/html/rchome/Ugoki/Honbun/seinen16220050315003.htm

(質疑者)
佐藤錬君(自民)
水島広子君(民主)
泉健太君(民主)
池坊保子君(公明)
石井郁子君(共産)
(主な質疑事項)
1.青少年行政専任大臣を設置する必要性
2.触法少年等の更生のあり方についての政府の基本的認識
3.児童買春・児童ポルノ法における児童ポルノコミック・疑似ポルノの規制の必要性
4.「しつけ」と「虐待」が混同する現状を踏まえた親の「懲戒権」に対する大臣の所見
5.18歳で選挙権を付与することの必要性
6.里親制度における地域間格差解消策
7.少年警察ボランティアや保護司等少年非行対策のための民間協力者の人材確保策
8.「ひきこもり」に対する政府の取組状況

青少年問題に関する特別委員会の会議録議事情報
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/nf_0073_l.htm
平成17年1月21日 第1号
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/007316220050121001.htm
平成17年3月3日 第2号
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/007316220050303002.htm
平成17年3月15日 第3号
※現在未公開 近日公開予定。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/007316220050315003.htm

衆議院TV
http://www.shugiintv.go.jp/top_frame.cfm

水島広子衆議院議員(民主党/栃木1区/青少年問題に関する特別委員会理事)
http://www.mizu.cx/
国会報告 その222(2005.03.12発行)
性犯罪問題のアイルランド専門家と懇談
http://www.mizu.cx/kokkai/kokkai222.html
国会質問 青少年問題特別委員会
1.有害情報、タバコ問題他 --- ('00.11.9)
http://www.mizu.cx/sitsumon/seisyonen/seisyonen001109.html
2.子どもへの暴力 --- ('02.4.11)
http://www.mizu.cx/sitsumon/seisyonen/seisyonen020411.html
3.青少年の育成に関する、官房長官暴力団発言について --- ('03.4.23)
http://www.mizu.cx/sitsumon/seisyonen/seisyonen030423.html
4.「出会い系サイト規制法案」について --- ('03.5.8)
http://www.mizu.cx/sitsumon/seisyonen/seisyonen030508.html
5.「出会い系サイト規制法案」について --- ('03.5.13)
http://www.mizu.cx/sitsumon/seisyonen/seisyonen030513.html
6.「出会い系サイト規制法案」質問、採決、附帯決議 ---('03.5.15)
http://www.mizu.cx/sitsumon/seisyonen/seisyonen030515.html
7.児童虐待防止法改正に向けての参考人質問 --- ('03.5.29)
http://www.mizu.cx/sitsumon/seisyonen/seisyonen030529.html
8.児童虐待に関する一般質疑 --- ('04.2.27)
http://www.mizu.cx/sitsumon/seisyonen/seisyonen040227.html
9.小野清子国務大臣に対する一般質疑 --- ('04.6.3)
http://www.mizu.cx/sitsumon/seisyonen/seisyonen040603.html
水島広子が作成・提出した法案
2000年12月26日
「子ども有害情報からの子どもの保護に関する法律案骨子」について
有害情報から子どもを守るための基本法制定プロジェクトチーム
座長 肥田美代子 事務局長 水島広子
http://www.mizu.cx/contents/hoan01.html

二 定義
この法律において「子ども」とは、十八歳に満たない者をいう。
この法律において「子ども有害情報」とは、文書図画、映像又は音声によって提供される残虐な暴力、性暴力、人種、民族、障害等による差別、薬物に係る犯罪又は売買春に関する情報であって、これらに関する子どもの価値観の形成に悪影響を及ぼし、又はこれらに関する逸脱行為(犯罪行為を含む。)を誘発し、若しくは助長する等、子どもの心身の健全な発達を阻害するおそれのあるものをいう。
五 国民の責務
国民は、地域社会その他の社会のあらゆる分野において、子どもが心身の発達の状況に応じ子ども有害情報から適切に分離される環境を整備すること等により、子ども有害情報から子どもを保護するよう努めなければならない。

法務省
刑事局
http://www.moj.go.jp/KEIJI/index.html
平成14年度人権教育及び人権啓発に関する施策についての年次報告(概要)
第2章 平成14年度に講じた人権教育・啓発に関する施策
第2節 各人権課題に対する取組
http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken89-3.html

○ 少年に対する犯罪の取締,犯罪被害児童への適切な対応
・ 検察当局その他の関係機関では,児童買春・児童ポルノ禁止法とともに刑法,児童福祉法児童虐待防止法等を的確に運用している。

○  児童の権利に関する条約の広報等を通じての児童虐待等に対する理解の促進
平成14年5月に開催された「国連子ども特別総会」において,日本社会全体による児童の権利の保護・促進に向けた取組をアピールするとともに,今後の取組の推進を呼びかけた。
また,本総会において,「児童の売買,児童買春及び児童ポルノに関する児童の権利に関する条約の選択議定書」(仮称)及び「武力紛争における児童の関与に関する児童の権利に関する条約の選択議定書」(仮称)に署名した。
さらに,平成15年2月,児童のトラフィッキング(人身取引)に焦点を当てた「児童のトラフィッキング問題に関する国際シンポジウム」をUNICEFとの共催で開催した。
○  子どもの人権をめぐる人権侵害事案に対する適切な対応
法務省の人権擁護機関では,専用相談電話「子どもの人権110番」を設置し,子どもが容易に相談しやすい体制をとっている。また,人権擁護委員の中から,子どもの人権にかかわる問題を専門に扱う「子どもの人権専門委員」を選任し,人権相談に応じたり,法務局と連携して人権侵犯事件の調査・処理を行うなど積極的な取組をしている。

人権教育・啓発に関する基本計画 (中間取りまとめ)
http://www.moj.go.jp/PUBLIC/JINKEN07/refer04.html

(2)  子ども
○  子どもの人権の尊重とその心身にわたる福祉の保障及び増進などに関しては,既に日本国憲法を始め,児童福祉法や児童憲章,教育基本法などにおいてその基本原理ないし理念が示され,また,国際的にも児童の権利に関する条約等において権利保障の基準が明らかにされ,各種の権利が宣言されている。
○  しかし,子どもたちを取り巻く環境は,我が国においても懸念すべき状況にある。例えば,少年非行は,現在,戦後第4の多発期にあり,質的にも凶悪化や粗暴化の傾向が指摘されている。一方で,実親等による子に対する虐待が深刻な様相を呈しているほか,犯罪による被害を受ける少年の数が増加している。児童買春・児童ポルノ,薬物乱用など子どもの健康や福祉を害する犯罪も多発している。さらに,学校をめぐっては,校内暴力やいじめ,不登校等の問題が依然として憂慮すべき状況にある。
○  子どもたちを取り巻くこのような問題の解決を図っていくためには,家庭や地域社会での子育てや学校における教育の在り方を見直していくと同時に,大人社会における利己的な風潮や,モノ・カネ等の物質的な価値を優先する考え方などを問い直していくことが必要である。大人たちが,未来を担う子どもたち一人一人の人格を尊重し,健全に育てていくことの大切さを改めて認識し,自らの責任を果たしていくことが求められている。
○  こうした認識に立って,様々な国内の法令や国際条約の趣旨に沿って,政府のみならず,地方公共団体,地域社会,学校,家庭,民間企業・団体や情報メディア等,社会全体が一体となって相互に連携を図りながら,子どもの人権の尊重及び保護に向けた取組を推進することとする。
①  子どもを単に保護・指導の対象としてのみとらえるのではなく,基本的人権の享有主体として最大限に尊重されるような社会の実現を目指して,人権尊重思想の普及高揚を図るための啓発活動を充実・強化する。(法務省

 
水島議員、ついに言ってしまいましたね、「私は漫画や疑似ポルノも規制対象とすべきだと考えています。」を。もっと慎重に言葉を選ぶべきだったのではないでしょうか。はっきり言ってフォローしきれません。
 
実在児童を被写体とすることについては、その医学的問題などが既に明らかになっていますので、実在児童の人権擁護を保護法益とする目的で児ポ法2条で定義される絵を含まない「児童ポルノ」の製造などが児ポ法で規制することについては、規制の方法論では議論はありますが、同意できます。
という前提で書きますれど、議員の主張には腑に落ちない点が二つあります。
ひとつは、実在児童を被写体とした「児童ポルノ」と実在しないキャラクターを被写体とした「キャラクターポルノ」をなぜ同一視するのかという点。
もうひとつは、メディアと行動の関係は、因果関係ではなく相関関係ではないかという点です。
 
まず一点目について書くと、議員が言う「子どもを性の対象として見る風潮」という言葉の「子ども」という言葉が具体的に何を指しているのかがはっきりしません。つまり、実在児童とキャラクターを混同したまま、「子ども」を性の対象として見る風潮を問題にしているのではないか、という疑問があります。
漫画などの「絵」のキャラクターは実在児童と区別されるというのが一般的な理解かと思われますが、もしそうではないという人がいるとしたら、問題はむしろそのように仮想と現実の区別が出来ない規制論者の方であって「絵」ではない、と思われます。
 
二点目について言えば、議員が指摘する「児童ポルノに触れれば触れるほど性犯罪に至る可能性が高まるというデータ」が具体的にどのようなデータなのか不明ですが、性犯罪者を対象とした調査で児童ポルノ(が具体的に絵のキャラクターだけなのか、実在児童を対象としているのか、あるいはその両方なのかは不明ですが)に接触している事例があるということではないかと推測されます。
だとすれば、それは相関関係であって、因果関係では無いでしょう。
児童ポルノ→性犯罪」という一方向的な因果性が実証されたのではなく、「児童ポルノ←未知の要因→性犯罪」という第三の要因による相関性を否定しきれないからです。
いずれにしても、根拠となるデータのソースは公開されておらず、推測でしか議論できません。議員は主張の根拠について説明責任を果たすべきですし、未知の要因の可能性のある相関関係なら、規制ではなく本当の原因の研究が必要です。
 
ところで、法務省は、「人権教育・啓発に関する基本計画」*2の中で、「子どもを単に保護・指導の対象としてのみとらえるのではなく,基本的人権の享有主体として最大限に尊重されるような社会の実現を目指」すと書いています。*3
この「基本計画」の「基本的人権の享有主体」は、具体的に何を指しているのかというと、それは実在児童以外に考えられません。 当然のことながら、漫画のキャラクターは基本的人権の主体ではあり得ません。
 

人権教育・啓発に関する基本計画
http://www.moj.go.jp/JINKEN/JINKEN83/refer04.html

① 子どもを単に保護・指導の対象としてのみとらえるのではなく,基本的人権の享有主体として最大限に尊重されるような社会の実現を目指して,人権尊重思想の普及高揚を図るための啓発活動を充実・強化する。法務省

 
議員はなぜ「子どもを性の対象として見る風潮を広める」ことが問題だと認識したのでしょう?
子どもの人権について議論したいのではなく、子どもを客体として見ている大人の規範内容について本当は議論したいのではないでしょうか?
 
人権擁護には二つの考え方があります。
ひとつは実在児童を人権擁護の主体とする「人権モデル」。もうひとつは子どものあるべき姿を判定する大人の宗教的倫理観、あるいは社会道徳、あるいは大人のモラルを人権擁護の主体とする「道徳モデル」のふたつです。
日本政府は、不充分ながらも、前述の通り、タテマエの上では「人権モデル」を採用しています。
これまで与党と野党(日本共産党を含む)一部議員には、「人権モデル」よりも「道徳モデル」を重視した復古的立場に近い意見を持つ議員がいましたが、実在児童の利益の最善から考えても、人権擁護に関する国際環境から考えても、「道徳モデル」の立場は採用すべきではありません。
守るべきは、実在する子どもの人権であって、大人のくだらない理想ではないのですから。
いずれにせよ、水島議員の質疑に対する南野法務大臣(に答弁書を渡した法務官僚)の最低限の答弁は、表現の自由権を守る観点からは不満足ながらも、妥当なものと考えざるを得ません。
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水島広子議員に意見を送られる方はこちらを参照してください。
 

水島広子議員(民主)

水島広子事務所
〒320-0851 宇都宮市鶴田町3414-2
電話 028-649-6600 FAX 028-614-1134
国会事務所
〒100-8982 千代田区永田町2-1-2 衆議院第2議員会館511号
電話 03-3508-7511 FAX  03-3508-3941
mailto:info@mizu.cx *4

 
以下、青少年特別委員会の理事(水島議員以外)の連絡先です。
意見を送る方は礼儀を尽しましょう。
 

青少年特別委員会 委員長
藤村修議員(民主)

藤村修 ふじむら おさむ http://www.o-fujimura.com/
大阪府7区 E-mail:cxk01446@nifty.com
大阪事務所(大阪第7区 吹田市摂津市
〒564-0071 大阪府吹田市西の庄町7-20  
TEL:06-6337-3694  FAX:06-6337-4354
東京事務所 〒100-8982 東京都千代田区永田町2-1-2 阪急吹田駅奥野ビル2階
衆議院第ニ議員会館324号室
TEL:03-3508-7074  FAX:03-3591-2608
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※藤村青少年特別委員長(民主)は、漫画を「メディア芸術」と定義した「文化芸術振興基本法*5の策定・制定・成立に貢献した議員の一人です。*6民主党内にもいろんな立場の人がいます。漫画がメディア芸術であり、映画、アニメ、ゲームなどの様々なコンテンツ産業に漫画が大きな力を与えていることを訴える必要を感じます。 

青少年特別委員会 理事
江崎鐵磨議員(自民)

http://www.tetsuma-net.com/
江崎てつま事務所 ◆
一宮事務所 〒491-0002 愛知県一宮市時之島字下奈良西二
TEL 0586-77-8555  FAX 0586-51-6200
国会事務所 〒100-8981 東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第一議員会館709号室
TEL 03-3508-7159  FAX 03-3508-3709
メールフォーム
http://www.tetsuma-net.com/toiawase.htm

上川陽子議員(自民)

http://www.kamikawayoko.net/
衆議院議員 かみかわ陽子 後援会事務所
〒420-0035 静岡県静岡市七間町18-10
Tel(054)251-8424/Fax(054)251-8425
衆議院議員 上川 陽子 国会事務所
住所/〒100-8982 千代田区永田町2-1-2 衆議院第二議員会館412号室
TEL/03-3508-7412 FAX/03-3508-4480
yoko@kamikawayoko.net

小泉龍司議員(自民)

http://www.ryuji.org/
国会事務所
〒100-8981 千代田区永田町2-2-1衆議院第一議員会館202
*国会議事堂の道をはさんで向かい側、一番官邸寄りの建物2階
TEL 03-3508-7202 FAX 03-3508-3202
move@ryuji.org

河野太郎議員(自民)

http://www.taro.org/
河野太郎事務所
〒100-0014 
千代田区永田町2-1-2 衆議院第二議員会館 206号室
TEL03-3508-7006
メールフォーム
http://www.taro.org/contact.html

大島敦議員(民主)

大島敦 おおしま あつし http://www.sakitama.or.jp/oshima/
埼玉県6区 E-mail:g05425@shugiin.go.jp
大島あつし事務所
〒363−0021 埼玉県桶川市泉2−11−32 天沼ビル
TEL 048-789-2110 FAX 048-789-2117
〒100−8982 東京都千代田区永田町2−1−2 衆議院議員第2会館310号室
TEL 03-3508-7093 FAX 03-3508-3380

古賀一成議員(民主)

古賀一成 こが いっせい http://www.1sey.com/
福岡県6区 info@1sey.com
メールフォーム http://www.1sey.com/voice/index.html
議員会館事務所
〒100-8981 東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第一議員会館330号室
TEL:03-3581-5111(代表) / 03-3508-7330(直通)
FAX:03-3508-3330
久留米事務所
〒830-0037 久留米市諏訪野町2705-2
TEL:0942-37-2131

池坊保子議員(公明)

http://www.ikenobo-yasuko.net/
国会事務所
〒100-8982 東京都千代田区永田町2-1-2
衆議院第2議員会館340号室
TEL 03-3508-7090 FAX 03-3508-3870
yasuko.ikenobo@nifty.com
大阪事務所
〒542-0012 大阪府大阪市中央区谷町
9-3-11東谷町ビル309号室
TEL 06-6762-1011 FAX 06-6762-1131

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関連ログ。
 

水島議員:性犯罪問題のアイルランド専門家と懇談
児童ポルノ法改正論議再燃?
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050316

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■追補(2005.03.23)

水島広子が困った発言を国会でしてくれたわけだが。
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050321/1111415296
水島広子叩き」をめぐる呪的闘争
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050322/1111560279

その水島広子を叩くことで利するのは、「改憲したくて堪らない極右」勢力、具体的には中曾根康弘とか「日本会議」系議員とか、水島広子の選挙区の対立候補で「自民党改憲案」を出してアホ発言した船田元だったりするわけだ。
だから水島広子を叩くことは、あまり意味がないどころか、「釣り」に引っかかっている。水島広子をムダに叩くこと自体、「単なるエネルギーの消耗」として設計されている。

 
そうですね。
「性に清潔」「清潔な議員」という水島議員のイメージは、おなじ選挙区の「政界失楽園」船田元*7に選挙で勝つ戦略としてつくられたものだった(過去形)ので、船田サイドの健全派をとりこんで分断するという選挙戦術として効果はありました。船田落選が、健全派や改憲勢力を含め、政界にかなり衝撃と動揺を与えことは事実です。
ところが選挙が終っても、船田サイドの健全派勢力をとりこみすぎたためか水島さん本人の判断の問題なのかどうかはわかりませんが、健全派の意見への傾倒が大きくなっている。
ついこの前、議員会館でロビイングしている方の現場の話を聞く機会があったのですが、水島さんは、船田落選以外にも保守系支持団体のいくつかを取り込むことに成功しており、私たちが考えている以上に、党内で出世して大きな存在になっているようです。政権交替という大きな目標が民主党にあり、自民党公明党の支持勢力をとりこむ戦略を効率的に実行できる能力について、水島さんは党内から評価されているようなのです。
という民主党の政治判断がおそらくあって、周囲が水島さん本人の判断を尊重する機会が多くなり、極右新興宗教と情報規制運動との関係を含め、適切なアドバイスをしにくくなっていることにつながっているのかもしれません。これは私の推測。
選挙で船田に勝つための戦術として健全派をとりこむフェーズから、政権交代を実現するという戦略として健全派をとりこむフェーズに移行しているのだとすれば、水島さん個人を説得してどうこうという状況の困難さは理解できます。逆に言うと、政権交替してしまえば状況はかわるとも言えるわけですが。
水島さんが保守系支持組織を分断し改憲勢力の弱体化に貢献しているという事実を率直に評価した上で、水島さんを叩くのではなくて、政策をよりよいものにしていくように周囲から説得していく努力はあっても良いでしょう。
状況が見えていないで状況が見えていない議員を叩くのは意味が無いので、意見を送るのであればそこらへんをよく理解して誠実に対応しましょう、と書いておきます。
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*1:オンブード=オンブズマンの中性名詞。

*2:法務省「人権教育・啓発に関する基本計画」 http://www.moj.go.jp/JINKEN/JINKEN83/index.html

*3:もちろん法務省の政策は常にすべて正しいなどと私は言うつもりはありません。

*4: http://www.mizu.cx/hidari.html

*5:文化芸術振興基本法第九条「国は、映画、漫画、アニメーション及びコンピュータその他の電子機器等を利用した芸術(以下「メディア芸術」という。)の振興を図るため、メディア芸術の製作、上映等への支援その他の必要な施策を講ずるものとする。」 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H13/H13HO148.html

*6:藤村議員が3期めに主として関与した法案 http://www.o-fujimura.com/tushimbo/giinrippou/giinrippou3.htm

*7: 噂の眞相「【1月号】特集4:永田町“加藤政局”の舞台裏で進行した政界「失楽園」船田元と畑恵の破局説」http://www.papy.co.jp/act/books/1-8939/