俗悪番組だよ、全員集合!

http://d.hatena.ne.jp/dokusha/20040324 を見て思ったのですが、ザ・ドリフターズの「8時だよ、全員集合!」という番組がバッシングされていたことを知らない人って、結構いるような気がします。特に30歳未満の人たちとか。
タブーという曲(の編曲、変曲)にあわせて加藤茶が今はもう無い浅草のストリップの真似して笑いをとったなんてのが有名ですが、テレビ番組に浅草ストリップは絶対に出ないということを逆手に取った「放送のタブー」への笑いが、放送免許の管理をしている人たちや「社会の二面性を知られたくないモラルリスト」たちにとっては不愉快だったようです。

昭和46年、「暮しの手帳」という雑誌で俗悪番組の調査結果を公表し、その中で「8時だよ、全員集合!」が第四位にランキングされていたとことがありました。
この調査は話題になり、後日、鳥取県の故武部文議員(社会党勲二等旭日重光章受章)が国会でとりあげています。
というわけで、この際、「俗悪番組追放」というくだらない放送番組バッシングがあったということを記録しておく意味で、証拠の議事録(衆議院逓信委員会放送に関する小委員会)を抜粋して引用します。
余談ですが、「放送に関する小委員会」には森前総理も俗悪番組追放派議員として質問に立っています。

65-衆-逓信委員会放送に関する小委員会…-3号 昭和46年05月18日
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/065/0322/06505180322003c.html

○武部文小委員
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私は先日「暮しの手帳」の十一号、これは四十六年の春の発行でありますが、つい先日のものであります。おろらく皆さんもごらんになっておると思います。これは非常に興味のある内容でありまして、私も詳細にこれを調べてみました。この対象は先ほど申し上げたような三百十三名とか七百十四名とかいうわずかな数字と違いまして、実に有効は四万三千五百八十九票であります。そのうち男が一万、女が三万三千という割合でありまして、この内容をいろいろ調べてみました。そこでこれを具体的にお尋ねをいたしたいのであります。
○武部小委員 この「どっきりカメラ」というのは「困った番組」の一番目であります。票数は八千十四、二番が二千七百七十ですから群を抜いてこれは困った番組になっております。この委員会でも何回か論議をしたのですが、三月で一応おやめになった、そのやめられた理由、これはいわゆる世論でこれはたいへんなことだ。この中には具体的なことが載っておりますが、民間の人が行なえばこれは軽犯罪法に低触するくらいな内容だというようなこれも調査が載っておりますね。たくさん載っておる。
○武部小委員 TBSが十のうちの四つあると言いましたが、この中にもやはり先ほどからちょっと話が出ております「ザ・ガードマン」、これは三位ですね。それから「8時だヨ!全員集合」、これは私もときどき見て、これもちょっとやっぱりおかしいなと思ったら案の定四位。