おたくのための選挙資料(3):コミック撲滅法制化請願参加議員(1)

おたくのための選挙資料(1):自由民主党の公約
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050822
おたくのための選挙資料(2):民主党の公約
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050825

 
の続きです。
「ポルノコミック」*1の出版・流通を法律で全国一律規制するための制度の制定を求める請願がこれまで宗教右派等の政治運動により多数提出されていますが、ここではこの請願の紹介議員になっている議員、請願を採択した委員などの情報について紹介します。
ポルノコミック撲滅法制化については、当時存在していた全政党が規制賛成にまわって請願の採択に賛成しています。全既成政党が規制肯定政党であるというのが客観的事実ですので、表現の自由に関して言えば、政党によって善し悪しを判断することはできません。政党による傾向を示すことはできません。
ただし、政党の中にも議員の間で温度差は存在します。明らかに規制推進に加担したと思われる議員を投票によって排除することで、規制の推進を阻止し、憲法遵守状況を改善することは可能と思われます。
 
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●資料小括
コミック撲滅法制化請願の提出者。
(今回の選挙と関係ない人は字消ししています)
 

自民党

 

保守系無所属

国民新党

 

公明党

民主党

 

新党日本

  • 請願提出議員はいません。

社民党

日本共産党

第120回国会衆議院内閣委員会で「コミック撲滅法制化請願」を委員会採決で賛成した委員の一覧。(全会一致可決)
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※委員長は規定により原則として採決賛否に参加しません。
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この資料は下記資料に基いて作成されています。
 

資料:ポルノコミック撲滅法制化請願
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050816

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参考リンク。
 

反ヲタク国会議員リストはてな出張版
http://d.hatena.ne.jp/axgx/20050901
保坂展人のどこどこ日記 「オタクバッシングを考える」
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/3d7f2f04a62ff440d7dd5f218e88772c
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/4b2867b1131700132675d05530b1b355

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*1:規制派によって「ポルノコミック」と呼ばれている図書が具体的に誰のどの図書を指して(規制派がそう呼んでいるのかは不明です。具体的にどの図書が「ポルノコミック」はわからないまま、とにかく「ポルノコミック」という図書が存在し、社会から絶滅させなければならない絶対悪であるとの“主観的な”前提を持った概念が「ポルノコミック」です。

*2:2000年11月16日、自民党が内閣部会(鴨下一郎部会長)に「青少年社会環境対策基本法小委員会」(委員長・田中直紀参院議員)を設置。メンバーは衆院岩屋毅、小野信也、嘉数知賢河村建夫阪上善秀佐藤静雄馳浩宮澤洋一横内正明参院阿南一成有馬朗人、石井道子、大島慶久、大野つや子亀井郁夫北岡秀二小山孝雄、清水嘉代子、中曽根弘文、中道俊哉、長峰基、林芳正の各議員。

*3:子供向けポルノコミック等対策議員懇話会役員・会員リスト(1) http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050530 参照

*4:河村建夫衆議院議員 http://www.tspark.net/

*5:町村信孝衆議院議員 http://www.machimura.net/ 余談だが、町村信孝外相の父親の町村金五元党自民党参議院議員会長は、元内務省警保局長であり、横浜事件、改造廃刊事件、中央公論廃刊事件など、数々の言論弾圧をしてきた特高警察の捜査指揮の責任者だった。札幌では、キリスト教徒の北海道大学の学生が特攻警察の拷問により死亡している。

*6:山本拓衆議院議員 http://yamamototaku.jp/ 青少年政策を扱う自民党元内閣部会長に任じていたこともあります。http://yamamototaku.jp/prof.htm

*7:渡海紀三朗衆議院議員 http://www.kisaburo.net/

*8:岩屋毅 http://www.t-iwaya.com/

*9:園田博之衆議院議員 http://www.sonoda-hiroyuki.jp/

*10:木村義雄衆議院議員 http://www.netwave.or.jp/~daini-k/ こんな報道も。→四国タイムズ社「■木村義雄代議士はこんな男か/なぜか、カネ集めはうまい/さきの内閣改造人事に伴って地元選出の木村義雄代議士が、厚生労働副大臣に就任。地元や支持者の間からも「あんなんに副大臣が務まるのだろうか」と不安がっていたが、早くも「ユダヤ人のようなガリガリ亡者がいる」などという失言どころか暴言を吐いて周囲をびっくりさせた。これは、はからずも、木村代議士の地が出たということか。木村代議士は、政治家としての誠意も、能力もないのに、なぜか、カネ集めだけはうまいようだ。今度就任した新しい副大臣二十人の資金公開表を新聞で見たが、なんと、木村副大臣は二番目の一億三百五十六万円となっていた。木村代議士の母親の実家はそごう百貨店のオーナー一族。また妻の実家は旧幸福銀行のオーナー経営者。共に会社を一族が食い物にし、逮捕され、破綻している。その債務は国民の税金にしわ寄せがきたのは間違いない。本来なら、木村代議士が政治を続けていくなら私財を投げ出して一から出直すべきではないか。公的資金、税金を喰った木村義雄代議士の発言「ユダヤ人のようなガリガリ亡者」は、木村義雄代議士自身のうってつけの代名詞である。 」http://www.shikoku-times.com/html/BACKno/h14-12/h14-12.html

*11:ながせ甚遠衆議院議員 http://www.n-jinen.com/

*12:萩山教嚴衆議院議員 http://www.hagiyama.jp/ 貫民輔元衆院議長の対抗馬・いわゆる刺客議員。73歳になってもまだ議員になるつもり?

*13:2001年6月、宮路和明衆議院議員は、東京都が鑑札を記者に発行するフリー記者締め出し政策について、『週間新潮』で宮路和明氏がたしかに、報道かどうかを決めるのは行政側ですが」と発言し、国民の知る権利、取材の自由権の制限を公言していました。

*14:村田吉隆衆議院議員 http://murata-yoshitaka.jp/ 村田吉隆衆議院議員は有事立法の立法企画責任者で、警察少年活動規則を決定した公安委員長。

*15:山本有二衆議院議員 http://www4.inforyoma.or.jp/~yujiyama/

*16:柳本卓治衆議院議員 http://www.janjan.jp/bin/candidate/2005/representatives/00000442.html中曽根康弘秘書

*17:丹羽雄哉衆議院議員 http://www.niwayuya.com/

*18:中山成彬衆議院議員 http://www.nakayamanariaki.com/

*19:鈴木恒夫衆議院議員 http://www.tsunesan.org/ 鈴木恒夫氏は「中田宏横浜市長より応援メッセージを頂戴」している。http://www.tsunesan.net/info/info118.htm

*20:福田康夫衆議院議員 http://www.y-fukuda.or.jp/

*21:森喜朗衆議院議員 http://www.mori-yoshiro.com/

*22:瓦力衆議院議員 http://homepage3.nifty.com/kawara/

*23:中馬こうき衆議院議員 http://www.h5.dion.ne.jp/~chuma-k/

*24:松田岩夫参議院議員 http://www.imatsuda.com/

*25:武藤嘉文衆議院議員 http://homepage2.nifty.com/610-kabun/ 武藤嘉文議員の地盤は次男の武藤容治候補(自民党/岐阜3区)が引き継いでいる。http://www.janjan.jp/bin/candidate/2005/representatives/00001280.html

*26:相沢英之衆議院議員 http://www22.ocn.ne.jp/~aizawa/

*27:野田実元衆議院議員 http://www.e-campus.gr.jp/cgi-bin/hkoho/works/works.cgi?0003700

*28:田村元議員の地盤は甥の田村憲久候補(自民党/三重4区)が継いでいる。 http://www.mctv.ne.jp/~norihisa/

*29:住博司衆議院議員の後継は自民党宮腰光寛氏が富山2区から出馬している。 http://www.mituhiro.com/

*30:中山正暉氏の情報 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%B1%B1%E6%AD%A3%E6%9A%89 中山泰秀衆議院議員(自民党森派/真の人権擁護を考える会幹事/ http://blogs.yahoo.co.jp/nakayama_yasuhide/ )の父親で、中山太郎衆議院議員(自民党憲法調査会会長)の弟。

*31:魚住ひろひで参議院議員 http://www.h-uozumi.com/ いわゆる郵政採決造反議員

*32:自民党無所属の会 http://web.archive.org/web/20030813234957/mushozoku.com/independents/nakama/nakama_1/shuusangiin.html

*33:粟屋敏信衆議院議員 http://web.archive.org/web/20030823070610/mushozoku.com/independents/nakama/awaya_t.html 、 「憲法論議 まとめの段階 前衆院議員 粟屋敏信氏に聞く」http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/interview/In04011801.html

*34:現職・元職代議士に関する不正報道リスト(その3) http://lp.jiyu.net/giinfuseidata03.htm

*35:原田憲衆議院議員は教科書攻撃の「明るい日本・国会議員連盟」の顧問。

*36:岡島正之衆議院議員の地盤は子の民主党岡島一正衆議院議員(民主党)に継がれています。 http://www.okajima-net.com/

*37:金子徳之介衆議院議員の地盤は自民党亀岡偉民候補に引き継がれているようです。 http://www1.neweb.ne.jp/wb/yoshitami/

*38:北川石松衆議院議員の地盤は子の北川知克候補(自民党/大阪12区)http://www.k-tomokatsu.com/ に引き継がれている。

*39:塩崎潤衆議院議員の地盤は子の塩崎恭久候補(自民党/愛媛1区)に引き継がれている。http://www.y-shiozaki.or.jp/ 塩崎恭久氏はコミック追放運動が起った1990年-1993年当時、総務庁長官秘書官だった。

*40:岸田文武衆議院議員の地盤は子の岸田文雄候補(自民党広島1区) に継いでいる。 http://www.kishida.gr.jp/index.html

*41:じみ庄三郎衆議院議員 http://www.jimisun.com/ 自見議員の刺客候補自民党西川京子氏 http://www.nishikawa-kyoko.jp/

*42:山口俊一衆議院議員 http://www.yamashun.jp/ 山口俊一候補の刺客候補七条明候補(自民党内閣府副大臣(小泉内閣) ) http://www.shichijo-akira.com/

*43:綿貫民輔衆議院議員 http://www.watanuki.ne.jp/

*44:【参考】春田重昭議員の情報はGoogle検索で極端にヒット数が少ないです。Google検索規制語句の可能性有り。

*45:前田正元衆議院議員は2003年選挙で民主元職の吉田治候補を支援している。 http://www.nnn.co.jp/dainichi/kikaku/senkyo/syuin2003/news/20031111-01.html

*46:ましこ輝彦衆議院議員 http://www.mashikoteruhiko.com/

*47:土肥隆一衆議院議員 http://www.d-wa.co.jp/doi/

*48:鳩山由紀夫衆議院議員 http://www.hatoyama.gr.jp/

*49:中野寛成衆議院議員 http://www.nakanokansei.com/

*50:渡部恒三衆議院議員 http://www.kozo.gr.jp/

*51:西岡武夫参議院議員 http://www.nishioka-takeo.com/Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%B2%A1%E6%AD%A6%E5%A4%AB

*52:土井たか子議員は事実上勇退を意思表示したということではないでしょうか。

*53:谷垣禎一衆議院議員 http://www.tanigaki-s.net/

*54:町村信孝衆議院議員 http://www.machimura.net/

*55:斉藤斗志二衆議院議員 http://toshitsugu.com/

*56:上田卓三衆議院議員 http://www.ueda-takumi.com/

*57:松岡利勝衆議院議員 http://www.matsuokatoshikatsu.org/

*58:池田元久衆議院議員 http://www2u.biglobe.ne.jp/~IKEDA/http://www.m-ikeda.com/

*59:高鳥修衆議院議員の地盤は子の高鳥修一候補(自民党/新潟6区)が継いでいる。 http://spaces.msn.com/members/takatori/

*60:戸塚進也衆議院議員 http://www.totsukashinya.com/

*61:葉梨信行衆議院議員の地盤は子の葉梨康弘候補(自民党/茨城3区/警察庁少年課理事官/青少年特別委員)に継がれている。 http://www.hanashiyasuhiro.com/

*62:光武顕佐世保市http://www.city.sasebo.nagasaki.jp/cgi-bin/odb-get.exe?wit_template=AC010000&Gc=1962&m=1&d=

*63:大出俊衆議院議員の地盤は子の大出彰(民主党/神奈川2区)に継がれている。 http://www12.ocn.ne.jp/~a-oide/

*64:山元勉衆議院議員

*65:山口那津男衆議院議員は現参議院議員 http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/profile/310.htm公職選挙法違反で掲示告発を受けたとの報道もあります。 http://www.sokamondai.to/yamaguti.htm

*66:和田一仁衆議院議員

本:戒厳令下の国民投票

読了。
2004年12月3日、「国民投票法等に関する与党協議実務者会議」は、「憲法改正国民投票法案」を2005年11月に国会に提出することで一致したと発表しました。
憲法改正国民投票法案」は、新聞・放送における改憲に関する「論評」を違法とし、警察官が新聞や市民メディアの記事の内容をチェックし新聞経営者、記者、市民メディア管理者を「報道の内容」を根拠として逮捕することを可能とする戦後初の超治安立法です。
報道・表現の危機を考える弁護士の会の「憲法を決めるのは誰? 戒厳令下の国民投票」は、憲法改正国民投票法案のについて簡潔に問題点を指摘しています。オススメ。
 

憲法を決めるのは誰?―戒厳令下の国民投票 (GENJINブックレット)
http://d.hatena.ne.jp/asin/4877982604
憲法を決めるのは誰? 戒厳令下の国民投票
著:報道・表現の危機を考える弁護士の会・編
現代人文社
http://202.33.140.26/genjin/search.cgi?mode=detail&bnum=40069

Chapter 1 私たちだって投票したい!
Chapter 2 改憲案の是非について報道できない!議論できない!
 1 国民の憲法改正への関わり方に関する規制
  ・不明確な国民投票運動の定義
  ・外国人に対する制限
  ・教員に対する制限
  ・公務員に対する制限
 2 メディアに対する規制
  ・国民投票の結果に影響を及ぼす目的の報道評論の禁止
  ・予想投票の公表の禁止
  ・新聞、雑誌などに対する規制
  ・虚偽放送などの禁止
Chapter 3 杞憂ではない理由――戒厳令下の日本
Chapter 4 私が決めたとおりには投票できない?!――一括投票か、個別投票か
資料
 日本国憲法改正国民投票法案(「議連案」)
 日本国憲法改正国民投票法案要綱(「議連案要綱」)
 国民投票法等に関する与党協議会実務者会議報告
 日本国憲法改正国民投票法案骨子(「国民投票法案骨子」)
 憲法改正国民投票法制に係る論点とりまとめ案(民主党憲法調査会拡大役員会案)
 日本弁護士連合会・憲法改正国民投票法案に関する意見書
(略)
本書では国民投票法案の重大な問題点を詳細に指摘しています。
国民投票法案では、憲法の複数の条項についての改憲案が発議された場合に、全部につき一括して投票することとするのか、あるいは条項ごとに個別に投票することとするのかについて明らかにしていません。個別の条項ごとに賛否の意思を表示できる投票方法にしなければ、国民・市民の意思が投票結果に正確に反映されないことになります。
国民投票では、国民・市民に情報が提供され、広く国民的・市民的議論がなされ、投票運動は自由になされなければならないのに、国民投票法案は広範な禁止規定を定め、不明確な構成要件により刑罰を科すものとなっています。
公務員、教育者の運動の制限、外国人の運動の全面的禁止、マスコミの規制、不明確な要件での刑事罰の規定は、まさに戒厳令下の国民投票といった状況を生み出し、甚だしい萎縮効果をもたらし、報道・表現の自由を著しく制限するものとなります。
そのほか、発議から投票までの期間は十分に保障されるべきであること、改憲の是非は少なくとも投票数の過半数で決すべきであること、未成年者、公民権停止者の投票権は考慮されるべきであることなど、本書で指摘している重要な問題があります。
改憲問題は、いうまでもなくこれからの国の進路、あり方、私たち市民一人ひとりの生き方までも規定する最も重大な問題です。憲法改正国民投票については報道・表現の自由が最大限尊重・保障され、十分な国民的・市民的討議、運動がなされ、投票者の意思が正確に反映されるものでなければなりません。本書を一人でも多くの方々に読んでいただき、本書が国民投票法案の問題点に対する広範な世論形成に少しでも役立つことを願っています。

kitanoのアレでも何度か紹介していますが、憲法改正国民投票法案は「憲法改正後の社会を先取りする、戦前の新聞紙法に匹敵する究極の言論弾圧立法」(吉岡忍氏)です。「憲法改正国民投票法案」が成立すれば、すぐに憲法改正発議となるでしょうから、「憲法改正国民投票法案」の違憲裁判は改正後の憲法、すなわち国民の人権がすでに制限された憲法の下でその違憲性が問われ、合憲と判断されることになるでしょう。
そういう問題を未然に防ぐ意味で、選挙の投票に参加し、最高裁判事国民審査で審査判事全員に×を書くことには意味があるように思われます。
 
関連リンク。
 

■LLFP  報道・表現の危機を考える弁護士の会
http://llfp.j-all.com/

 
関連ログ。
 

最高裁判事国民審査:審査判事全員に×を
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050824
おたくのための選挙資料(1):自由民主党の公約
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050822
資料:国民投票法等に関する与党協議会実務者会議報告
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050609/p1
資料:日本国憲法改正国民投票法案骨子案
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050609/p2
資料:日本国憲法改正国民投票法案(議連案全文)
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050608
表現の自由を刺し殺すために包丁を研ぐ:改憲国民投票法案(2)
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050427
資料:報道・表現の危機を考える弁護士の会 声明
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050830/p4

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【脚注】