人種差別主義者の偽装工作員がコミケ会場に侵入宣伝

漫画同人のイベント・コミケに参加した方の情報によると、人種差別主義者の偽装工作員が8月14日にコミケ会場に侵入して宣伝運動をしていたったそうです。
人種差別や身分を詐称して政治運動をするようなセクトの主張に賛同する人は少ないでしょうし、そういう運動に参加し賛同する方の側になにか問題がある、と理性ある一般市民は感じていらっしゃるだろうと思います。*1
 

人権擁護法反対で厨(日本会議)」がコミケで街宣
http://list.jca.apc.org/public/aml/2005-August/002911.html

マンガ規制反対運動をしているカマヤン/鎌倉圭悟です。
webで「人権擁護法反対で厨」と呼ばれている人々は、「日本会議」だと思われる。(「人権擁護法反対で厨」命名者はたぶん、九郎政宗さん。グッドネーミング。)
その「人権擁護法反対で厨」の街宣車が、いけ図々しくもコミケ会場駅・国際展示場駅へ来て、「民主党に投票してはいけません」と街宣をしました。
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050814#1124002944
http://www.powup.jp/jinken/gaisen/ ← この車に似ている。が、側面に「モナー」と「QRコード」がペイントされて、「私はカルトではありません、ちゃねらーです」というカモフラージュをしてあった。
(携帯を写メール機能付きに換えないとダメだなあ…)
杉並教科書採択でも「つくる会日本会議)」は「2ちゃねらー」を偽装していたと思います。

日本会議」の街宣車コミケへ来る
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050814

「お前、日本会議だろ?」と質問した。動揺して「一市民です」とか答えやがった。んなわけあるか。個人があんな金のかかっている街宣車用意できるか。じゃあ、百歩譲って、「日本会議」ではないと仮定する。ならば「人権擁護法反対で厨」は、街宣車用意できる資金をどこから得たんだ? 
(略)
こっちから突っ込み。「だいたい、人権擁護法とマンガと何の関係もないだろ、なんでお前、ここに来てんだ。お前、90−91年のとき『有害コミック』撲滅運動した『念法眞教』の仲間だろ。コミケを潰そうとしたくせに、いけ図々しい。『有害環境対策基本法』については、お前ら賛成なのかよ反対なのかよ? 『有害環境対策基本法』はお前らが出した法律だろうが」と突っ込みを入れた。

 
「私はカルトではありません」に笑いました。たぶん日本会議の活動家が実行部隊に「カルトだと思われないようにしろ」と指示して、頭の悪い実行部隊の運動員が“私はカルトではありませんと書けばいいのだろう”と思ったのでしょうね。イエスマンばかり集まった硬直したイデオロギー組織であることを露呈してしまっている。まぁ私たちも日本会議のようにならないよう他山とすることです。
 
ところで、人種差別団体の車両番号をメモされた方、誰かいますか? 車両番号がわかれば団体を特定できる可能性はありますね。今後、同様のケースがあったら、車両番号をメモしておきましょう。撮影できればベスト。演説を録音できれば、後日主張の異常さを逆宣伝できますね。言論には言論で、が基本。
コミケに来た街宣車とよく似た街宣車を使っている人種差別主義団体は「パワーアップ国民運動」団体名になっていますが、「パワーアップ国民運動」の街宣予定を見ると、コミケに来た8月14日は「車輌メンテナンスのためピットイン」になっています。偶然の一致かもしれませんが、プンプン臭いますね。もしかして、モナーを偽装装飾してコミケに行くことが彼らにとっての「車輌メンテナンス」なのでしょうか。
 
ちなみに、車両を提供したと疑われる「パワーアップ国民運動」の幹部は、紺野究という方ですが、情報通信関連企業経営者としてネットでも散見します。*2
 
人権擁護法政府案の政府案については既にkitanoのアレでも何度も書きましたが、問題点は「言論
弾圧」ではなくて、法務省の作為や不作為をコントロールできないという点、そして取材制限が実行され得ることによって国民の知る権利が阻害される点にあります。民主党の対案は、政府案の問題点をほぼ払拭していると思われます。

 
関連リンク
 

人権擁護法政府案上程見送り、民主党案国会上程
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050801/p1
人権擁護法案の問題点
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050331/p2

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*1:念のために書いておきますが、人種差別主義者も人間ですので、人間として言論表現の自由があるし、人間として持っている権利は擁護されなければならない、と書いておきます。もちろん、言論によって為した結果については、言論の場において責任をとらなければならないのは言うまでもありません。

*2: googleウェブ検索「紺野究」  http://www.brb-investment.co.jp/profile.html 「株式会社 ビー・アール・ビー・インベストメント 取締役  紺野究 株主 紺野究 」 http://www.telepath.cx/corp.html 「有限会社テレパスコミュニケーションズ 代表 紺野究 本社〒300-0817茨城県土浦市永国1126-8 TEL0298-35-0600 FAX0298-23-4266 」