歴史認識と外交:総理の靖国神社参拝問題

河野太郎衆議院議員自由民主党副幹事長)は、ときどきいいことを言います。
この事実認識はそのひとつ。*1

河野太郎の国会日記*2
ごまめの歯ぎしり メールマガジン版 04年十二月一日号
http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200411301540000000006653000

総理の靖国神社参拝に関して、いろいろなご意見があると思いますが、なぜ中国政府が総理の参拝に抗議するのか、その理由を知らずに議論している方がいらっしゃるようです。
相手側の主張も知った上で、ぜひ議論して頂きたいと思います。
もともと靖国神社に日本の総理大臣が参拝することに対して、中国政府から抗議や反発はありませんでした。三木武夫首相は在任中に靖国神社に参拝していますし、昭和天皇靖国神社に参拝されていました。
1972年9月に、当時の田中角栄首相と大平正芳外相、二階堂進官房長官が中国を訪れ、毛沢東主席や周恩来総理と会談し、日中共同声明に署名して、日中国交正常化への第一歩を記しました。
その日中共同声明のなかで、日本は「過去において日本国が戦争を通じて中国国民に重大な損害を与えたことについての責任を痛感し、深く反省する」との立場を明確に文書にしました。当時の中国国内には、日本に戦時賠償を求めよとの世論もありましたが、毛沢東主席、周恩来総理をはじめとする中国の指導者は、戦争は日本国内の一部の軍国主義者によって発動されたものであり、大多数の日本国民も戦争の犠牲者であるとの認識を示して、戦争の被害者が同じ戦争の被害者に賠償を求めることはできないとの立場を取りました。
日本側が戦争の責任をきちんと受け止めて反省していることを前提に、共同声明では中国側が賠償を放棄することを明確にしました。
ここでいう一部の軍国主義者の象徴が、極東軍事裁判で戦争の指導的責任を問われたA級戦犯です。
そのA級戦犯が、1978年に、靖国神社に他の戦没者と一緒に合祀されてしまったことが、この靖国神社問題の発端です。
戦後、憲法上の政教分離の原則の下、靖国神社も一つの宗教法人になりました。そして、宗教法人に対して政府が介入することもできなくなったため、靖国神社の運営は全く政府とは別個のものとなったのです。そして、靖国神社は宗教法人としての独自の判断で、A級戦犯の合祀を行ったのです。
この合祀の後、昭和天皇靖国神社への参拝を行われなくなりました。
そして、1985年8月15日に中曽根首相が靖国神社に「公式参拝」を行ったのをきっかけに、中国政府も日本政府に対し、首相、外相、官房長官靖国神社への参拝をしないよう求めるようになりました。つまり、日中共同声明の中で確認した、戦争と中国国民に対する重大な損害に責任のある「一部の軍国主義者」が神として祀られている場所に、その日中共同声明に責任のある首相、外相、官房長官という役職にあるものが参拝することは、共同声明の合意に反することになるという主張です。
1972年に日中共同声明に署名をしたのは田中角栄であり、大平正芳でしたが、この二人は個人として署名したわけではなく、首相、外相という日本を代表する役職として署名したわけですから、この役職にある人物は、共同声明における合意事項を誠心誠意守るよう努力するべきだというのが中国側の主張です。つまり、首相を辞めた田中さんが靖国神社に参拝するのは良いが、現に首相の役職にある小泉さんが靖国神社に参拝するのは、中国側から見れば、日中の合意に反するということになります。
中国国民から見れば、本来多額の賠償を取るべきだったにもかかわらず、同じ戦争の被害者だからという中国指導部の主張に沿って賠償を放棄したら、その責任を取るべき「一部の軍国主義者」が神として祀られてしまった。まあ、そのことは日本政府とは関係のない一宗教法人の行為ですが、その宗教法人に首相が参拝すれば、共同声明に合意した日本政府の代表が宗教法人の行為を追認したことになってしまいます。日本側が共同声明の合意をほごにするのならば、こちら側も賠償放棄を取り消して、賠償を求めようではないか、ということになってしまいます。だから、中国政府は、日本政府に対し、A級戦犯が合祀されている靖国神社に、首相が参拝することは、日中間の合意を踏みにじる行為だから、やめてほしいと言ってくるのです。

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*1:私は河野太郎衆議院議員の発言のすべてが正しいと思っているわけではありません。特に青少年政策については。念のため。

*2:河野太郎衆議院議員自由民主党副幹事長) http://www.taro.org/

「国が燃える」事件の顛末(その3)

日本ジャーナリスト会議出版部会が『国が燃える*1休載問題に関する集会を催すとの情報がありますので、転載します。

週刊『ヤングジャンプ』(集英社刊)連載、本宮ひろ志
連載劇画『国が燃える』休載問題の本質は何か
12月16日(木)午後6時半開会  
岩波セミナールーム(神保町交差点徒歩1分、信山社ビル3F)

講師
 笠原十九司さん(都留文科大教授)*2 南京事件研究の日本の第一人者
 俵義文さん「子供と教科書ネット21」 事務局長 教科書問題で八面六臂の活躍中
800円(会員500円)
問い合わせ JCJ出版部会
03ー3291-6475  FAX 03ー3291-6478

共産党機関紙がこの問題について記事を書いています。
不買運動を検討する会」の代表の西村修平氏が右翼団役員として威力業務妨害罪で有罪判決を受けた犯罪者だった事実*3もきちんと報道されています。
維新政党新風」の関係者は「国が燃える」事件や「7・7事件」以外にも、NHK ETV2001シリーズ「戦争をどう裁くか」という番組を改編させるために「日本世論の会」「大日本愛国党」といった過激な極右セクトと共に街頭宣伝車をNHKの玄関前まで突入するなど、威力業妨害行為を繰り返していた事実もあります。*4
 

■「しんぶん赤旗」2004年12月6日(月)
週刊ヤングジャンプ』連載漫画 南京大虐殺の描写削除 「威嚇で修正、許されない」 言論界に広がる「出版・表現の自由守れ」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-12-06/15_01.html

南京大虐殺は、旧日本軍が一九三七年の南京入城後、多数の捕虜や敗残兵、一般市民を大量虐殺し、略奪などの蛮行をくりひろげた事件。国際的非難を浴び、日本兵自身の証言などもある歴史の事実です。
ところが、九月二十九日に「集英社不買運動を検討する会」が、「偽造の歴史を注入する有害図書」などとして集英社に抗議。つづいて「集英社問題を考える地方議員の会」という団体が、「大東亜戦争従軍の将兵の誇りを傷つけた」などと抗議しました。
不買運動を検討する会」の代表の西村修平氏は、右翼政治団体維新政党新風*5の役員として女性団体の講演会を妨害した威力業務妨害罪で有罪判決を受け、執行猶予中の人物。「地方議員の会」には東京都議会で「君が代」強制を推進した民主党土屋敬之都議、自民党古賀俊昭都議らが参加しています。
集英社本社には十月初めの計三日間、右翼団体街宣車がおしかけました。
結局、同社は十一月十一日号で「再検証した結果、描写として適切ではないシーンがあった」として計二十一ページの削除・修正を発表。南京大虐殺の存在自体については変更しなかったものの、抗議の対象となった描写はほとんどページごと削除し、一時休載しました。
・・・・
子どもと教科書全国ネット21*6事務局長の俵義文さん
・・・・
国が燃える」に書かれた南京大虐殺の描写は全体として間違いなく、削除、修正の必要はなかった。たとえば、日本兵による百人斬り競争と見える漫画中の描写が、「裁判で係争中」を理由に削除されている。しかし、この裁判では百人斬り競争をした少尉らの部下の体験記などが新証拠として提出されている。“斬るための農民を連れてくるよう命じられた”と証言されていて、事実は明白になっている。

国が燃える」事件は、朝日新聞記者を殺害し本島等長崎市長に暴行したとされる極右過激セクトの「正氣塾」*7も出版者に圧力をかけて集英社から回答をもらっていたらしいです。
形式的な回答をもらって「勝利宣言」*8しているどこかの誰かさんように浮き足立っていないあたり、もし納得がいかない回答だったら朝日新聞の記者のように殺してでも言うことをきかせるという気迫を正氣塾サイトから感じるひともいるかもしれません。やれやれ。
 

▼正氣塾
http://www1.ocn.ne.jp/~seiron/
集英社-「国が燃える」への抗議に対する回答書
http://www1.ocn.ne.jp/~seiron/kunigamoeru.htm
http://www1.ocn.ne.jp/~seiron/image3.gif

謹啓
 錦秋の候、正氣塾の皆様方には、ますますご壮健のこととお慶び申し上げます。
 週刊ヤングジャンプ第四十二号、第四十三号(九月十六日、二十二日発売号)掲載の『国が燃える』(本宮ひろ志・作)に関する抗議文を受け取りました。貴重なご教示に感謝いたしますとともに、頂いたご意見は真摯に受けとめ、今後然るべく出版の参考とさせていただく所存です。
 因みに、対象となった作品について、弊社の考え方及び立場につき若干ご説明いたします。
 まず『国が燃える』という作品ですが、作者・本宮ひろ志の創作物であり、いわば完全なフィクションであるということを申し上げたいと存じます。
【以下、従来の集英社の説明*9と同じなので中略】

http://www1.ocn.ne.jp/~seiron/image5.gif
http://www1.ocn.ne.jp/~seiron/image6.gif
http://www1.ocn.ne.jp/~seiron/image8.gif

【中略】
 この度、頂いた貴重なご教示は、今後の作品作りに十分に活かさせて頂く所存です。作品完結までの展開を、ご高覧頂きたくお願い申し上げますとともに、改めて作品の全体像をもってご批評頂ければ幸いです。
 末筆ではございますが、皆様の一層のご健勝を心からお祈り申し上げます。
     謹白
平成十六年十月二十六日

http://www1.ocn.ne.jp/~seiron/image9.gif

  〒101-8050
  東京都千代田区一ツ橋2-5-10
  (株)集英社
  週刊ヤングジャンプ編集部
  編集長 田中純 【印】
 
政治結社
正氣塾総本部 御中

 
もしも、集英社が正氣塾の抗議を拒否したら、いまごろ集英社や本宮氏はどうなっていたでしょうか?
集英社が正氣塾の抗議を拒否した後に正気塾の行動によって引き起こされるであろうと“予想される結果”について、いぬぶし秀一*10他、抗議に同調した地方議員や、日本の誇りを守れと言いつつ自分で日本の誇りをズタズタにしている人たち*11はどう考えているのでしょう? 正氣塾と同じ決意だと考えて良いのでしょうか?
 
“一般論”ですが、言論に暴力で反対する人は、法律問題以前に、どんなに大声で正論を唱えても人として最低であり、通常、人々からの共感を得ることは無いと私は思います。
わたしたちは、日本人である前に、一人の個人であり、一人の人間であるはずです。
 
余談ですが、いわゆる抗議派のページを観察すると、本宮ひろ志氏への眼差しは同族憎悪というか、捨てられた元恋人的なルサンチマンというか、ストーカー的一方的愛情が伺えてとても興味深いです。
と思っていたら、ズバリその点をわかりやすく書いてくれた人がいました。(現在公開中止しているらしいのでキャッシュより引用)
 

ゴキブリコンビナート
Dr.エクアドルのJポップ大好き(の2004年1月のキャッシュ)
http://web.archive.org/web/20040214024034/home.interlink.or.jp/~an-an/frameset.html
http://home.interlink.or.jp/~an-an/e/93.htmlのキャッシュ

そんなわけで、本宮ひろ志問題とは、右翼が右翼を叱る運動−
このヤロー。仲間だと思ってたのに、裏切りやがって!神聖なる皇軍のことを悪くかきやがって!石坂啓*12がやるならともかく、お前がやるのは許せん!
という同志への失望の表明なのである。

 
歴史修正主義派の言動に対する懐疑の一例。
 

http://notenetnews.seesaa.net/article/799874.html

別にマンガなんだから嘘大げさなんて当たり前だろ。

http://happysad.seesaa.net/article/707059.html

はっきりいって、この件で騒ぐのはどうかと思う。
まぁ騒いでいるのはごく少数なんだが。
それに乗るようにして追記書いている私もなんだが、一番いいたいのは、
・歴史を自分のポジションの正当化のためにもてあそぶようなヤツは軽蔑すべし
(それは他者によってしか自己を主張し正当化できない依存する存在にすぎないから)
・すべての著作物はフィクションである
ということだ。
連載を潰した派は凱歌をあげているだろうが、他人の言うことに腹を立てるな。違う主張があれば自分も同じ手段で言え。

http://nakano.main.jp/blog/archives/2004/11/post_12.html

南京大虐殺があったかなかったかというようなデリケートな問題について,私個人はそれほど調べたこともないので何とも言えないのだが,「全くなかった」というようなことが証明されることは今後ないだろうと思ってはいる。だって「ある」ことを証明するより,「ない」ことを証明する方がよっぽど難しいんだから。あったことを示唆する状況証拠が無数にあるなかで(1個か2個なら話は違うけどね),それの全てでなくても大部分を反駁しないといけないはずだ。そりゃたぶん無理である。言えたとしてもせいぜい「あることはあったけど,規模は言うほど大きくなかった」とかその程度のことだろう。それで罪や責任が消えるわけでもないし。

よりわからないのは,何だか偉そうな議員さんたちが雁首を揃えて,南京大虐殺を史実と捉える見方を「異常な自虐的歴史観」と見なしている点である(たぶんかなり本気でそう信じているのであろう。「パラノイア」はつねに政治的な病なのである)。そうか。「自虐史観」より「自画自賛史観」のほうがお好みか。二次ナルシシスト(?)なのかキミたちは。

 
関連リンク。
 

[aml 41554]*13 本宮ひろし「国が燃える」休載事件の背景:集英社応援の呼びかけ
http://groups.yahoo.co.jp/group/memo-kyo/message/676
http://d.hatena.ne.jp/claw/00010110

 
関連ログ。
 

国が燃える」事件の顛末(その4)
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050103
国が燃える」事件の顛末(その2)
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20041203#p1
国が燃える」事件の顛末
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20041114#p2
国が燃える』が燃えるその2
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20041017#p1
焚書官通達:『国が燃える』が燃える
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20041013#p2

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■テレビ番組ミニ情報

録画予定メモ。

12月9日(木)
BS世界のドキュメンタリーホロコーストを生きのびた子どもたち」
22:10〜23:00 NHK衛星第1
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12月10日(金)
イラク帰還兵 心の闇と戦う
22:10〜23:00 NHK衛星第1
テレメンタリー2004 「青春の大連〜置き去りにした日中友好の夢」
深夜02:00〜02:30 ABCテレビ6
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12月12日(日)
映画 「戦場のピアニスト」(ロマン・ポランスキー監督,ポーランド,2002年)
21:00〜23:24 ABCテレビ6
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12月13日(月)
BS世界のドキュメンタリーパレスチナ少女を救ったユダヤ人 対立を越えた臓器移植」(再)
10:10〜11:00 NHK衛星第1
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12月17日(金)
BS世界のドキュメンタリー 「フランス・スカーフ禁止法〜イスラム社会への波紋〜」(再)
10:10〜11:00 NHK衛星第1

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【脚注】

*1:国が燃えるhttp://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=4-08-876449-8&mode=1

*2:笠原十九司教授 http://www.tsuru.ac.jp/study/teacher/kasahara.html中帰連サイトの情報→「中国戦線における日本軍の性犯罪−山東省・湖北省の事例−笠原十九司http://www.ne.jp/asahi/tyuukiren/web-site/backnumber/06/kasahara_seihanzai.htm

*3:横浜地裁平成十三年(わ)第2961号威力業務防害傷害被告事件 平成14年10月4日横浜地方裁判所判決、被告人西村修平に懲役1年6カ月、執行猶予5年。逮捕時の記事はこちら参照→「調べにでは、4容疑者は7月7日午後2時半頃女性団体が主催した「7・7廬溝橋事件記念のつどい」が開かれた横浜市神奈川区内の会場で、記録ビデオの上映中、主催者団体代表の女性(70)らに対し「うそをいうな」「インチキ裁判」などと怒号をあげ、進行を妨害した疑い。また、川久保容疑者はその際、参加した藤沢市内の女性(63)に空き缶を投げつけ、4日間のけがを負わせた疑い。調べに対し、西村容疑者は「大声を出したが妨害するつもりはなかった」と供述、川久保容疑者ら3人はおおすじで犯行を認めている。http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/1704/uyoku/uyoku01-11.htm この事件については、判決まえに西村眞悟衆議院議員が森山法務大臣に質問を行っています。「ビデオが上映されたときに、我慢のならない証言、我慢のならない発言があったので、この二人はやじを飛ばした。ビデオの最後の場面は、「天皇ヒロヒト有罪!」というふうに映し出されましたが、主催者側男性が立ち上がって、ビデオ中に少々やじをした自分たちの方を向いて勝ち誇ったように拍手をした。そしてまた、続いて別の女性が立ち上がって、自分たちの方を見て勝ち誇ったように拍手をした。私は、私はというのは川久保という私の友人、被告人ですが、思わず飲みかけのお茶の缶を投げつけてしまったということであります。」 http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/154/0004/15405310004015c.html

*4: NHK ETV2001 シリーズ「戦争をどう裁くか」番組改編に関する事実経過の確認 2001年3月2日「戦争と女性への暴力」日本ネットワークVAWW-NETジャバン) http://www.jca.apc.org/~itagaki/nhk/vaww_f.htm カットされた4分間の謎 NHK「戦争をどう裁くか」に何が起きた 竹内一晴 http://www.jca.apc.org/~itagaki/nhk/shukin353.htm 「NHK関係者Aの話によれば、右翼の抗議行動の概略は次のようなものだった。一月二七日午前一〇時過ぎ、「NHKの『反日・偏向』を是正する国民会議」名乗る団体(維新政党・新風西村修平氏が呼びかけて集めたもの)約三○人が、NHK四階正面玄関に押し寄せた。「二回目に放送が予定されている『日本軍の戦時性暴カ』は、昭和天皇戦争犯罪人と決め付けるおぞましい番組である。NHKの目的は、戦争犯罪をデッチあげる反日洗脳だ」などと主張。「放送を中止せよ。担当者を出せ」と詰めより、応対に出た視聴者ふれあいセンターの担当者が「ご意見は伺うが、放送は中止しない。放送を見てくれ。公正な内容だ」と交渉に応じるなど、七時間にもわたり対峙していたが、一五時頃になると今度は大日本愛国党街宣車六、七台が西口ゲートを突破して玄関まで乗りつけてきた。制服の党員二〇人ほどが建物の中まで入り、警察官が見守る中、一時間にわたって抗議した。これらの抗議は、ニ○日に吉岡民夫・教養番組部長宛に抗議書簡が届いた頃から始まっており、このシリーズの総責任者、永田浩三チーフ・プロデューサーの自宅にも抗議や脅迫の電話が殺到した。

*5:右翼政治団体維新政党新風http://www.shimpu.jpn.org/

*6:子どもと教科書全国ネット21 http://www.ne.jp/asahi/kyokasho/net21/top_f.htm 文部大臣に謝罪させたネット21の談話→「歴史歪曲を企てる中山文科相の発言に強く抗議する 2004年11月30日」http://www.ne.jp/asahi/kyokasho/net21/danwa20041130.htm

*7: http://www1.ocn.ne.jp/~seiron/x4.htm

*8:国が燃える』掲載中止・報告勝利集会 http://www.ch-sakura.jp/bbs_thread.php?ID=85856&GENRE=sougouhttp://d.hatena.ne.jp/claw/20041204 も参照

*9:国が燃える」事件の顛末 参照 http://d.hatena.ne.jp/kitano/20041114#p2

*10:気に入らなかったら“気に入らない”を連打→「いぬぶし秀一の激辛活動日誌 2004年10月04日」 http://www.enpitu.ne.jp/usr9/bin/day?id=98044&pg=20041004

*11: http://www.ch-sakura.jp/bbs_thread.php?ID=68803&GENRE=sougou )や、ストーカーまがいのことをしている人たち(( http://www.k2.dion.ne.jp/~charge/heieki/kunigamoeru.html

*12:石坂啓」を含むキーワード http://d.hatena.ne.jp/search?word=%c0%d0%ba%e4%b7%bc 、 「戦争論妄想論」戦争論妄想論 、「正しい戦争石坂啓反戦まんが傑作集」ヤングジャンプコミックス ISBN:4088613392 、 「安穏族」ISBN:4834280411ISBN:483428042X 。たしか「安穏族」で日本皇軍による中国人女性に対するレイプが詳細に描写されていたと思います。「安穏族」と関係あるのかどうかわかりませんが、昔、石坂啓さんが深夜のラジオ番組「石坂啓のスーパーギャング」で右翼のいやがらせがあったというような話題がでたことがありました。

*13: http://www1.jca.apc.org/aml/200410/41554.html